「認知の歪み(ゆがみ)」って何? アダルトチルドレンやうつに効く認知療法

認知の歪み(ゆがみ)に気づいて、より生きやすく!

いままでいろいろな精神疾患を教えてもらったけど、認知行動療法っていろんな疾患に効果的な治療方法だったよね。
そう。
うつや不安障害など、様々な疾患に効果的だよ。
また、アダルトチルドレンやパーソナリティ障害の特徴でもある「認知の歪み(ゆがみ)」を解消していくことで、心が楽になっていくんだ。
アダルトチルドレンやパーソナリティ障害の生きにくさも解決できるかもってことだね!
でも。認知の歪みって、どんなもの?
うんうん、今日は認知の歪みについてお話ししていくね!

10種類の「認知の歪み」

白黒思考:極端な二分化

いろんな物事を、白か黒か、ゼロか100かと極端に分けて考えようとしてしまうよ。
この認知の歪みは、どうして問題になるの?
たとえば、ちょっとしたミスをしたとき。
 「完全な失敗をした」
 「大きな失敗をしてしまった」
と落ち込んでしまうよ。
ふむふむ。
ほかにも、少し合わない人がいたとき。
 「仲良くなれない」
 「敵だ」
とその人との関わりを全てマイナスなものだと決めつけてしまうんだ。

過度の一般化:何度も起こると思い込む

一度でも「よくない」と感じると、それが何度も起こると思い込んでしまうよ。
よくないことすべてが、何度も繰り返し起こるわけじゃないけど、そう思い込んじゃうんだね。

心のフィルター:よくない部分しか見えない

よくない部分を探し出して、良い部分を無視してしまうよ。
悪い部分ばかり目についちゃう、ということか。
そう。
たとえいい部分が多くても、悪い部分ばかりにこだわってしまうんだ。

マイナス思考:無意識に悪い出来事とすり替える

いいことがあっても、無視したり、無意識のうちに悪い出来事とすりかえてしまうよ。
悪い出来事ばかり思い出していると、ストレスがかかっちゃいそうだね。。。

結論の飛躍:相手の心や先読みをしすぎる

思っていること、感じていることを、勝手に決めつけてしまうよ。
すぐに結論を出すのはいいことだけど、先読みしすぎてしまうのもよくないね。
そうだね。
じっくり考えるのも必要だよ。

拡大解釈/過小評価

自分の短所を拡大解釈し、長所は過小評価してしまう傾向だよ。
他人の長所・短所はどう感じるの?
このタイプは、他人については、小さな成功でも過大評価し、欠点は無視する、と極端なこともあるよ。

感情的決め付け:自分の感情で決めつける

「自分がこう感じるのだから、この考えは間違えていない」と、自分の感情・考えを確固たる証拠としてとらえてしまうよ。
感情だけで決めつけてしまうと、実際は違うってこともけっこうありそうだなぁ。

すべき思考

「~すべき」「~すべきではない」という思い込みで、自己嫌悪や罪の意識が強まってしまうよ。
自分や他人に厳しくなってしまうね。

レッテル貼り:こういうものだというイメージの固定

「一般化のしすぎ」に近いけど、さらに極端。
「ひとつでもミスをしたら完全にダメな人間」とネガティブなレッテルを貼って、イメージを固定させてしまうよ。
大枠で捉えるのも大事だけど、それに縛られてしまうのはよくないよね。

自己関連付け:なんでも自分のせいだと考える

よくない出来事があると、自分に責任がなくても「自分のせいだ」と自分を責めてしまう傾向だよ。
責任って大事だけど、自責が強すぎるのも息苦しそうだ。

より生きやすくなるために

どうだったかな。
認知の歪みについて、わかってきたかな?
うん。
なかなかイメージつきにくいこともあったけど、考え方ひとつで息苦しくなったり、生きやすくなったりしそうだね。
そうだね。
次回は、自分がどの認知の歪みにあてはまるか、チェックリストで見てみよう!

 

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