就活SST「マイナスに働く創造性」/ワークショップ「仕事はスピードと質、どちらが重要か」

新聞読解「農産物 地産地消へ快走」

以下、記事の要約です。

地元産の青果物を飲食・小売業者に効率よく供給する「やさいバス」の導入地域が広がりつつある。静岡県の農業ベンチャーが考案したシステムで、冷蔵設備を持つ車が「バス停」を巡回して野菜を集荷・配達する。
卸売市場からの大量購入とも、農家からの直接仕入れとも違う地産地消の新たな手法は、地域の飲食・小売業者や農家の活性化につながる可能性も秘めている。

この記事に対する利用者さんの意見・感想

  • 効率の良いシステムだなと思った。
  • 自給率が上がる試みだと感じた。
  • 無駄な出荷を減らせることができると思った。
  • 地方ならではの手法だと感じた。

地産地消のシステムを導入し、食料自給率を上げることや効率的になればいいですね!

就活SST

『さ』『ざ』で始まる懐かしいものは?

高田馬場にある就労移行支援事業所、リスタートの月曜3コマ目はAグループの就活SST!
今日もいつも通り、アイスブレイクの「朝までそれ正解」で始まりました。

Aグループ「算数」「ザリガニ釣り」「猿蟹合戦」

様々な”懐かしい”回答が出ましたが、中でも「算数」という回答は、どんな年代の人からしても「小学校時代の思い出」となる、上手い回答ですね!

選択理論

リスタートでは、就職し、卒業する利用者さんや新しく通所を始める利用者さんに合わせ、集団プログラムのグループを再編成しています。

先月頃から、SSTは水曜日のBグループ、Cグループの2グループで進めていましたが、本日からグループの再編成が行われました。

今日から10月いっぱいまで、月曜日のSSTでは、これまで水曜日にやっていた選択理論の続きをやっていきます。

前回の復習

前回は、「創造性」と呼ばれる働きについて紹介しました。

創造性とは、上質世界に含まれるものを手に入れ、欲求を満たすために、新たなものを作りだす働きです。

既存のもので満たされない欲求がある場合に、当たらなものを作りだすという動きは、物理的に何かを発明するというだけではなく、選択肢を増やすことも含まれます。

例えば、いつも乗っている電車がトラブルで動いていない際に、他のルートを探すことや、タクシーを使うことなどは、創造性によって生み出された新たな選択肢ということができます。

マイナスに働く創造性

一方で、創造性はマイナスに働いてしまう場合もあります。

例えば、仕事で何か大きな失敗をしてしまったとしましょう。

このときに、落ち込み会社に行かなくなる、暴飲暴食をする、などの行動も、創造性によって生まれた新しい選択肢です。

上手くいかない状態から逃れたり、ネガティブな感情に対抗したりするために、デメリットのある行動を選んでしまっているのです。

創造性によって作られる選択肢は、「その時の自分にとって」最善の行動です。

そのため、周囲から見たら効果がないように思えたり、逆効果であったりするように思われたとしても、当人が知る中で最善の方法であれば、それを選んでしまうのです。

イライラしてしまったときに、あなたはどのように対処していますか?

人によって効果的な対処法は異なりますが、例えば「物に当たる」のが最も効果的であると考えていれば、イライラする度に何かを壊してしまうなど、大きなデメリットがあります。

創造性をマイナスに発揮させないための有効な方法として、知識を増やすことが挙げられます。

イライラしたときにどう対処するのか、いろいろな人の話を聞いて、実際に試してみると、「物に当たる」よりも自分に合った方法が見つかるかもしれません。

このように、様々な知識を手に入れ、選択肢を増やすことが、創造性によってより効果的な行動を選択することに繋がるのです。

ワークショップ「仕事はスピードと質、どちらが重要か」


高田馬場にある就労移行支援事業所のリスタートでは、月曜日の4コマ目にワークショップを行っています。

ワークショップでは、お題に対する柔軟な発想と、グループ分けされた際の「自分の意見を言う」ことと「他人の意見を聞く」スキルを磨く事を重点においています。

また、司会者は色々な意見を取りまとめるスキルを磨くことができ、発表者は取りまとめた意見を発表する事でプレゼン能力を鍛える事ができます。

今日のテーマは、「仕事はスピードと質、どちらが重要か」です。

利用者さんの回答

Aグループ:スピード

仕事での「期限」というものを軸に議論をしたところ、A班は「スピード」との結論に。

期限を守らないと取引先や職場で信用されず、また他の人やお客様にも迷惑をかけることになってしまいます。

このため、スピードのほうが大切なのではないかと考えました。

スピードを重視した結果ミスが出やすくなるということになりますが、チェックをする時間をとることでカバーできます。

Bグループ:質

Bグループでは、ミスの少なさが仕事では大切なのではないかと考えました。

丁寧に、何度も確認をすることでミスを減らし、質の高い仕事にしていくことができます。

一方、スピードがあってもミスが多いと、業務が滞ったり、予定が崩れてしまったりとリスクが生まれます。

以上のような理由から、仕事においては質、ミスの少なさを重視する、という結論になりました。

スタッフのコメント

意見が2つに分かれましたが、どのメンバーも、それぞれの意見を述べることができていました。

「スピードとは何なのか」など、軸を議論できていたのが良い点でした。

根拠の部分の理由についても、より深堀りして「なぜミスがいけないのか、どうしたらよいのか」を考えることで、より説得力が増します。

主張、根拠だけでなく、具体例にもより説得力を持たせるために、次回以降も考えるようにしてみましょう。

restart_banner