認知行動療法講座「スキーマのメリット・デメリット分析」/就活対策 実践編「PREP法/社会人として『働く』ことについて」
目次
新聞読解「夢は医者よりeスポーツ」
以下、記事の要約です。
コンピューターゲームをスポーツとして捉えるeスポーツが、世界を席巻している。米国で開かれる世界大会では億円単位の賞金が動く。中国では国策で選手を育て、IT企業がゲーム会社を買いあさっている。遅れていた日本でも国体で取り上げられるなど盛り上がりを見せ始めた。
eスポーツの選手を目指し夢を持つ人が増えている一方で、堅実に考えている若者もみられた。選手寿命の終わりを意識して、eスポーツの指導者になる道も視野に入れているという。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- eスポーツの選手生命が長くなさそうなので、その後のサポートが必要となってくる。
- 頭脳スポーツは孤独を感じるものなので、支援が難しいだろうと思う。
- eスポーツに適した身体づくりはどんなものかということが気になった。
- 選手生命が伸びるような取り組みを考えていければ。
eスポーツは反射神経などが必要なので、選手生活後の生活をどうするかを考えておく必要がありますね!
認知行動療法講座
就労移行支援事業所リスタートでは、「ものの受け取り方(認知)」を変えることで「感情」やそれによる影響を抑える「認知行動療法」についての講座を毎週やっています。
前回は、早期不適応的スキーマの紹介をしました。
早期不適応的スキーマとは、幼い頃の周囲との関りによって作られる、自分を苦しめる原因となるスキーマのことでした。
今回は、スキーマを変えるための方法として、「メリット・デメリット分析」を紹介します。
スキーマのメリット・デメリット分析
スキーマを修正するための方法はさまざま紹介してきましたが、今回は「メリット・デメリット分析」を使ってみます。
メリット・デメリット分析は、名前の通り、そのスキーマに含まれているメリットとデメリットを抜き出してみる、という方法です。
そのスキーマが作られた当時必要だったメリットと、今自分を苦しめる原因となっているデメリットについて、あるだけ書き出してみましょう。
書き出した結果、デメリットに対しメリットの方が多く出てくることもあるかもしれません。
しかし、デメリットが1つでも出てきたのであれば、そのスキーマには見直しの価値があるといえます。
何も、スキーマ丸ごと消してしまって、メリットまで失う必要はないのです。
メリットは残したまま、デメリットは存在しないような、柔軟で前向きなスキーマを作っていきましょう。
就活対策 実践編「PREP法/社会人として『働く』ことについて」
リスタートの就活対策講座は、ビジネスマナーについてただ講義を聞く形式ではなく、実践をすることで訓練をしています!
今日のテーマは、「PREP法/社会人として『働く』ことについて」についてです。
PREP法
就活対策講座では、人に説明する練習としてPREP法を行っています。
今日は、「好きなスポーツは?」をテーマに考えて発表を行いました!
主張・理由・実例と分けて、説明をすることで相手に納得感を持ってもらうことができます。
今日意識してほしかった点として、下記2点挙げました。
①相手に自分の主張が伝わっているか
②ポジティブな印象を与えられているか
特に、②を意識してプレゼンテーションをすることをお願いしました。
就活対策講座は、将来面接をしたり会社でコミュニケーションをすることを意識して行っている講座なので、聞いている側に良い印象を与える練習となります。
そこで大事なのは、なるべく自分のポジティブな部分を伝える・アピールするということです。
面接などでは、苦手なことでさえも、「それをどう改善したか」「どのように対処したか」を伝えることが求められます。
今回のスポーツでは、皆さん自分の特徴を伝えるための具体例や特徴をおさえるのが、とても上手でした。
「戦略を立てるのが好きなので」「昔行っていた競技で記録を出した」など、理由や実例でポジティブな印象を与えるものが多く出ていました。
引き続き、自分を伝える練習をしていきましょう。
社会人として「働く」ことについて
就労移行に通っている利用者さんは、今後企業の選考を通過したら「働く」こととなります。
「働く」とは、企業が求められる業務を行うことによって、報酬を得ることを言います。
しかし、働くということの意味はそれだけとは限りません。以前就労されていた方、もしくは今後初めて働く方など、これまでの経験や育ってきた環境は様々です。
大切なことは、自分で働いていくことの意味を考えることです。
今回は、安定して働いていくために、今一度就労移行に通うと決めたきっかけや自分が働いていく理由・意味を考えてみました!
「自立をしていきたい」
「周囲とのコミュニケーションをとっていきたい」
「貢献できる存在になりたい」など、
自分自身の経験から色々な意見が出てきました。
また、自分が働く理由を考える理由の参考として、「マズローの欲求段階説」について講義で学習しました。
〇マズローの欲求段階説とは?
米国の心理学者アブラハム・マズローが提唱した理論です。
人にはさまざまな欲求があり、その欲求が段階的に満たされていくことで人間的に成長するという考え方です。
この考え方に沿って働くことの意味を掘り下げると、あなたが仕事に何を求めているものについて理解を深められます。
低い段階の欲求が満たされると、次の段階の欲求が起こり、その欲求を満たすための行動を取ろうとする。その行動が人間的成長を促すと言われています。
欲求には下記5つありますので、参考にしてみてください。
①生理的な欲求(例:衣食住に困るような生活はしたくない)
②安全への欲求(例:十分な収入を得て安定した暮らしをしたい)
③社会的欲求(例:組織に所属して仲間として認められたい)
④自我の欲求(例:高い業績を出し、周囲から尊敬されたい
⑤自己実現の欲求(例:自分にしかできないことをやり遂げたい)
これらの欲求が人間にあることを理解して、自身の分析につなげていきましょう!