伝え方のコツ その6 ~自分の姿勢は相手に伝わる~

きちんと目的を理解してる? いいコミュニケーションと悪いコミュニケーション

突然なんだけど、もし自分のミスで売り上げが下がってしまった・・・ってことを報告しなきゃいけないとしたら、どうする?
えっ?
どうするも何も、本当のことを伝えなきゃいけないんじゃないかな・・・
ここで「評価がさがるのを避けたいから、ちょっとごまかそう・・・」って思っちゃいがちなんだけど、これは報連相としてはNGなんだ。
  • 相談に乗ってくれない、話を聞いてもらえない・・・
  • 自分のミスの報告って難しい・・・
  • どうして伝えなきゃいけないのか、わからない・・・
こういう気持ちを感じることもあるよね。
どうしたらいいんだろう?

伝え方に大きく関わる! 自分の目的について


報連相、伝え方、というより自分の目指す方向を考えてみましょう。

先ほどの例のように、「ちょっとごまかそう」という姿勢では、よい報告とは言えませんよね。

もしマイナスの報告であっても、きちんと本当のことを報告できる人は、「正しいことをしよう」という倫理観があるはずです。

一方、虚偽の報告をしてしまう人は、プライドや自己保身を大切にしているようです。

このように、伝え方ひとつとっても、その人それぞれの目的・生き方が関わってきます。

よりよい報告をするためには、倫理観が大切、ということであり、またコミュニケーションをしていく上では、自分のこういった姿勢が問われている、ということになります。

だからK君が「本当のことを伝えなきゃ」って思ったってことは、いい伝え方の準備ができてるってこと!
自分の「取り組む姿勢」ってことだよね。
あんまり意識してなかったけど、僕の生き方が関係してるんだなぁ。

「話を聞いてほしい」も自分の姿勢次第!?

同じように、「話を聞いてもらえない」「相談に乗ってもらえない」といったことも、自分の姿勢次第であることがほとんどなんだ。

 

普段仕事に熱心に取り組んでいない社員を、「一生懸命話を聞いてあげよう」「親身になってあげよう」とは思いにくいものです。

口調が強い人の話を「聞きたい」と思ったり、態度が悪い人と「一緒に仕事したい」とはなかなか思いません。

このように、自分の姿勢ひとつでも、「相談に乗ってあげたい」「話を聞いてあげたい」という相手の気持ちを掴めるようになるのです。

この点をふまえた上で、相談に乗ってもらうにはどうしたらいいか、話を聞いてもらうにはどうしたらいいか、と考えられるようになりたいものです。

「話を聞いてくれない、もうダメだ」という思考から、「話を聞いてほしい、どうしたらよいか」と前に進む姿勢に変わるとどうでしょう。

自分の普段の態度、口調、仕事への姿勢を見直すことができるようになる、ということは、自分を高めることにつながります。

そういった姿勢を持つことで自意識が変わり、そうすると自然と相手からの受け取り方も変わってくるものなのです。

なるほどね。
親身なアドバイスをもらえない、みたいな悩みって、実は自分が「このままでいいや」って思っちゃってるからなのかもしれないね。
そういうところに気づけた、っていうのがまず大切なこと!
コミュニケーションっていうのは相手がいて成り立つもの。
自分の姿勢を見直す機会が、どこかで作れたらいいね!

 

restart_banner