コミュニケーション「○△□」/認知行動療法講座「認知行動療法とは」
新聞読解「インフラ整備・再開発続々」
以下、記事の要約です。
2020年の東京の最大のイベントは7月24日に開幕する五輪とそれに続くパラリンピックだ。オリパラを目前に、都内ではインフラ整備や再開発が間断なく続く。五輪直前の7月5日には都知事選の投開票がある。20年は東京にとって大きな節目の1年となる。オリパラで国内外から東京を訪れる人が多くなるのに備え、羽田空港では3月から、国際線増便に向けて新飛行ルートの運用が始まる。鉄道網では同月、約半世紀ぶりとなるJR山手線の新駅「高輪ゲートウェイ駅」が開業する。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- 東京がどのように変わるのか楽しみ。
- 五輪後どう変わっているのか、私たち観客側からはイメージが湧いてこない。
- タバコが苦手な人も多いので受動喫煙禁止はいいことだなと思った。
オリンピックで景観が変わるのは楽しみですね!財政面やセキュリティにも配慮したインフラ整備としてほしいです。
認知行動療法講座
就労移行支援事業所リスタートでは、「ものの受け取り方(認知)」を変えることで「感情」やそれによる影響を抑える「認知行動療法」についての講座を毎週やっています。
今回から、改めて第一回の「認知行動療法とは?」に戻り、新たな利用者さんも加えて説明していきます!
認知行動療法とは?
このブログでも、改めて認知行動療法とはなにか?というところから解説していきたいと思います!
さて、認知行動療法を説明するうえで重要となるのが、物事の「受け取り方」や「考え方」が、気分や行動に影響を与える、ということです。
以下の場面を想像してみてください。
・あなたは夜道で迷ってしまっています。
・周りには誰もいません。
・疲れが全身に広がっています。
このとき、頭の中にこんな考えが浮かんできました。
「もっときちんと準備をしてくればこんなことにはならなかったのに。思えばあの時も、あの時もそうだ。いつだって自分は詰めが甘くて、ダメな人間なんだ」
そうすると、どんどん気分が落ち込んできてしまい、ついには一歩も歩けなくなってしまうかもしれません。
はたまた、こんな考えだったらどうでしょう。
「さっき道を聞いた時に、あいつが適当なことを言ったんだろう。自分は騙されたのだ」
この場合であれば、ふつふつと怒りが沸いてきて、もしかしたら近くにあるものに当たってしまうこともあるかもしれません。
さあ、ここで急に目の前に動くものを見つけたとしましょう。
あたりは暗く、まだそれが何かははっきりわかりません。
頭の中に浮かんだのはどちらでしょう?
①「クマだ!襲われる!」
②「人だ!これで道が聞ける!」
①であれば、強い恐怖や不安を感じて、その場から逃げ出すか、あるいは足が竦んで動けなくなってしまうでしょう。
②であれば、自分から近づいたり、声をかけるのではないでしょうか。
認知と気分の関わり
認知行動療法の「認知」とは、「物事の捉え方」を意味する言葉です。
すなわち、先ほどの例における、頭の中に浮かんでいた考えですね。
先ほどの例で、同じ状況であっても、認知によって浮かぶ感情や行動が異なるということがわかっていただけたのではないかと思います。
同じ道に迷ったという状況でも、自分を責めれば気分が落ち込み、誰かを責めれば怒りが沸きます。
つまり、「道に迷ったから落ち込んだ」のではなく、道に迷った状態を、「落ち込むようなこと」であると認知したがために落ち込んだのです。
ポジティブな人だったなら、夜道で迷ったとしても、「このまま歩いていけばどこかには着くだろう。たまには夜の散歩も悪くない」などと考えて、落ち込むどころかワクワクすることもあるかもしれません。
一概にどの考え方が良い、と決められるわけではありませんが、「認知を変えれば気分も変えられる」というのが、認知行動療法の大前提となります。
次回から、もう少し詳しく認知行動療法の考え方について見ていきましょう。
コミュニケーションプログラム
リスタートでは、毎週火曜日にコミュニケーションのプログラムをやっています!
言葉の通り、プログラム内で利用者同士コミュニケーションを図ることを目的としたプログラムです。
どんな職場で働くにせよ、多かれ少なかれ必要となるコミュニケーションの能力ですが、一口にコミュニケーションと言ってもその意味するところは多々あります。
プログラム内では、主として以下の能力を磨くことを目標としています。
・言葉以外のコミュニケーションによる情報を受け取る
・グループの一員として協力し、目的を達成する
・自分の言動を周囲がどのように受け止めているかを知る
・情報を誤解なく伝える方法を身に着ける
・自分の希望や意見を相手に伝える
第三回となる今日は、鯖戸善弘さん著作の「コミュニケーションと人間関係作りのためのグループ体験学習ワーク」という本から、口頭で説明した図形を描くワークをしました。
○△□
今回のワークは、1人の伝達者が口頭のみで説明した図形を、他の参加者が手元の紙に描いていく、というものです。
図形を変えて2回行いますが、1回目と2回目には大きな違いがあります。
それは、1回目は質問禁止で、2回目は質問をしても良い、ということです。
このワークのねらいは、一方的なコミュニケーションと双方向のコミュニケーションの違いについて体験することです。
参加した利用者さんからは、以下のような感想がありました。
- 自分ではキチンと伝えたつもりでも、相手には思ったより伝わらない
- わからないときは放っておかず、質問する必要がある
- 「これで大丈夫だろう」という思い込みが勘違いに繋がると気づいた。
- 耳で聞いた情報の理解が苦手だが、細かく質問していくことで理解しやすくなった。