コミュニケーション「私の言葉」認知行動療法講座「自動思考に注目する」

新聞読解「各地の『いま』聖火にのせて」

以下、記事の要約です。

かつて鋳物産業で栄えた埼玉県川口市。今はマンション開発が進むこの街に、1964年東京五輪で使われた旧国立競技場の聖火台がある。川口の鋳物職人が製造し、近年は東日本大震災の復興シンボルとして東北各地を巡っていたが、2019年秋に里帰りして話題を集めた。「開会式で灯がともった時は涙が出た」。」製造に関わった鈴木昭重さんは当時を振り返る。聖火台は鋳物師だった父親が「生涯最後の仕事」として引き受けたが、納期1か月前にトラブルで失敗。ショックで父親は急逝し、意志を継いだ鈴木さんの兄が周囲の協力を得て完成させた。

この記事に対する利用者さんの意見・感想

  • 街のPRにつながるのだなと思った。
  • オリンピックは競技だけでなく、街にいる人が喜び合えるものだと知って希望をもらった。
  • アイディアを出すのに、今の状況を伝えることが大切なんだなと感じた。
  • 聖火リレーの範囲が広いなと改めて感じた。

聖火リレーが広まって、日本各地の良さが発信されれば良いですね!

認知行動療法講座

就労移行支援事業所リスタートでは、「ものの受け取り方(認知)」を変えることで「感情」やそれによる影響を抑える「認知行動療法」についての講座を毎週やっています。

前回から、初回の内容に戻って改めて認知行動療法の紹介をしています!

自動思考に注目する

認知行動療法のキーワードとして、「自動思考」というものがあります。

前回のプログラムで、気持ちは考え方(認知)に影響されるという話をしました。

この考え方に当たるものを、認知行動療法では「自動思考」と呼びます。

前回の例でいうのなら、道に迷ったときの

「もっときちんと準備をしてくればこんなことにはならなかったのに。思えばあの時も、あの時もそうだ。いつだって自分は詰めが甘くて、ダメな人間なんだ」

というものや、急に目の前に動くものを見つけたときの

「クマだ!襲われる!」

というものです。

これらの考えは、じっくりと考えた末のものではなく、文字通り”自動”で浮かんでくる考えであると言えます。

気持ちが考え方に影響されるということは、落ち込み、怒り、不安といった感情が浮かんできたときには、原因となる自動思考があるはずです。

そこで、ネガティブな気持ちが浮かんできたときには、その原因となる自動思考を見つけ、それを変えることによって、気持ちを楽にしていくことができます。

コミュニケーションプログラム

リスタートでは、毎週火曜日にコミュニケーションのプログラムをやっています!

言葉の通り、プログラム内で利用者同士コミュニケーションを図ることを目的としたプログラムです。

どんな職場で働くにせよ、多かれ少なかれ必要となるコミュニケーションの能力ですが、一口にコミュニケーションと言ってもその意味するところは多々あります。

プログラム内では、主として以下の能力を磨くことを目標としています。

・言葉以外のコミュニケーションによる情報を受け取る
・グループの一員として協力し、目的を達成する
・自分の言動を周囲がどのように受け止めているかを知る
・情報を誤解なく伝える方法を身に着ける
・自分の希望や意見を相手に伝える

第四回となる今日は、鯖戸善弘さん著作の「コミュニケーションと人間関係作りのためのグループ体験学習ワーク」という本から、写真にセリフをつけるワークをしました。

私の言葉

今回のワークは、「考える人」やムンクの「叫び」など、有名な彫刻や絵画の写真に対してセリフをつけてみる、というものです。

つけたセリフを発表し、それぞれの参加者のつけたセリフに対する感想を伝え合うことによって、お互いの思いを受け止め、多様な発想や思いがあることを理解することを目的としてやりました。

参加した利用者さんからは、以下のような感想がありました。

  • 自分の体験から考える人、元となった作品の知識から考える人など、考え方は十人十色なんだと感じた
  • コメディチックなセリフ、シリアスなセリフなど、つけたセリフからその人の人となりが見えてきた
  • 絵の同じ部分に注目したとしても、その解釈は人によって異なると分かった