コミュニケーション「爆弾解除」認知行動療法講座「ストレスによる影響」
新聞読解「『オンラインサロン』に熱気」
以下、記事の要約です。
ネット上の会員制コミュニティー「オンラインサロン」市場が急拡大している。芸能人や経営者が主催するものから、最近はSNS(交流サイト)のフォロワーが多い一般人の解説も増えている。
誰もが見られるSNSと比べると閉鎖的な空間で濃密に交流できるのが人気の理由だ。起業や投資をテーマにしたサロンもあるが、うたい文句ほど効果がないといったトラブルも起きている。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- 会費を取るからには、運営側は中途半端な気持ちではできないなと思った。
- 消費者側も、月額サービスが増えてきたので元は取れるのか考えなくてはいけない。
- 詐欺などの問題もあるので、注意する必要があると思う。
ネット上で好きなものの知識や仲間を増やせるのはいいですが、トラブルに巻き込まれないよう用心も必要ですね!
認知行動療法講座
就労移行支援事業所リスタートでは、「ものの受け取り方(認知)」を変えることで「感情」やそれによる影響を抑える「認知行動療法」についての講座を毎週やっています。
前回は、認知行動療法におけるキーワードとなる「自動思考」について話しました。
今回は、自動思考に歪みができて、ネガティブな感情が浮かぶ原因となる「ストレス」による変化について考えました。
ストレスによる変化
自動思考によって浮かぶ感情が変化する、という話を前回しましたが、実は同じ人であっても、同じ状況に対して毎回同じ自動思考が浮かぶとは限りません。
なぜなら、「ストレス」がその人の考え方に影響を及ぼすからです。
ストレスが溜まってくると、同じ出来事に対して、より悲観的な受け取り方をしやすくなってしまう傾向があります。
そして、悲観的な受け取り方をするゆえに、身体反応や行動にも悪影響を及ぼしてしまうことになるのです。
裏を返せば、身体反応や行動から、自分がストレスを溜めてしまっていることに気づくこともできます。
そこで今回は、ストレスが溜まった時に陥りやすい「うつ」「不安」「怒り」の感情について、その感情からどのような「考え」をしやすくなり、どのような「身体反応」が起こり、どのような「行動」に結びつくのかを考えました。
うつ
憂うつな気分は寝つきが悪い、起きられないといった睡眠への影響や、食欲の変化などを起こします。
また、人と付き合うのがおっくうになったり、閉じこもりがちになることもあるでしょう。
考え方が悲観的になるほか、判断力などが落ちることも考えられます。
不安
不安な気分は、不安の原因となっていることを避けるための行動を呼び起こします。
これは例えば何度も確認するなど神経質な状態であったり、動悸が強くなりパニックを起こすといった状態として表れます。
また、不安の原因を実際よりも大きなものであるように感じたり、逆に周囲の援助を実際よりも力のないものであると捉える場合もあります。
怒り
怒りの気分は、人を攻撃的にさせます。
これは、例えばどなりつける、物に当たるといった行動に表れてくるかと思います。
さらに、怒りの感情があると、自分と違う人の考えかたが理不尽に感じられてしまうこともあります。
コミュニケーションプログラム
リスタートでは、毎週火曜日にコミュニケーションのプログラムをやっています!
言葉の通り、プログラム内で利用者同士コミュニケーションを図ることを目的としたプログラムです。
どんな職場で働くにせよ、多かれ少なかれ必要となるコミュニケーションの能力ですが、一口にコミュニケーションと言ってもその意味するところは多々あります。
プログラム内では、主として以下の能力を磨くことを目標としています。
・言葉以外のコミュニケーションによる情報を受け取る
・グループの一員として協力し、目的を達成する
・自分の言動を周囲がどのように受け止めているかを知る
・情報を誤解なく伝える方法を身に着ける
・自分の希望や意見を相手に伝える
第五回となる今日は、一般社団法人日本体験学習研究所さんの作成した、「GUAKOボム」という爆弾を解除する暗号を見つけるワークをしました。
こちらのワークは、文字列からなる暗号を、「文字表」とメンバー1人1人が持つ「情報紙」の情報から見つけ出すというものです。
爆弾解除
情報紙は14枚あり、今日の参加者は8名だったので、1人につき1枚~2枚の情報紙を持ってスタートしました。
同じ文字を見つけるためのヒントを順に伝え合ったり、ホワイトボードを用いて情報をまとめたりなど、非常にスムーズに進めていく姿が頼もしい限りです!
今回、スタッフは一切援護をしていないのですが、利用者さん同士の連携で、制限時間以内にしっかり答えに辿り着きました!
さらに、回答が出た後も、お互いの持っている情報と矛盾していないかお互いに共有しあうことで、確認作業までばっちりでした。
コミュニケーション講座を始めてまだ5回目ですが、これまで以上にチームワークが強化されてきていますね!
今回参加した利用者さんからは、以下の振り返りがありました!
- 自主的に関係する情報を出し合うことができ、発言できない人がいない話し合いをすることができた
- 聞き取れなかったときなどに、もう一度言ってもらうようにうまく声掛けができた。
- ホワイトボードを使うときに身体の向きを変えるなど、細かな気遣いが嬉しかった
- 全員が納得しているかどうかを確認して結論を出せたのが良かった