言われたことだけやっている、プラスアルファができない、そんな状態になっていませんか?

相手に適切に伝えるために意識したいこと

K君! 突然なんだけど、この書類をコピーしておいてもらえるかな?
いいよ! (コピーだから、2部でいいんだよね。あとでやろうっと。)
今からお客様が来るから、すぐやってほしかったんだけどな・・・
  • ちゃんと伝えているつもりなのに、うまく理解してもらえない・・・
  • 言われたことだけやっている・・・プラスアルファって何だ・・・
  • 説得するには具体的な数字が必要なんだよね? 数字さえ言えばいいということ?

相手に自分の気持ちが伝わる伝え方、どんなものだろう?

言われたことだけやる、そんな状態では?

  • 「コピーしておいて」
  • 「資料作っておいて」
  • 「貼っておいて」

依頼されたことを、ただやるだけになっていませんか?

コピーをして返却する、資料を作って渡す、掲示する・・・

それだけで動いていては、プラスアルファはできません。

なぜでしょうか?

プラスアルファがしやすい環境って?

一方で、

  • 「これからの来客対応に必要だから、コピーしておいて」
  • 「来週の会議に必要な資料を作っておいて」
  • 「みんなに知らせたいから貼っておいて」

と依頼されたらどうでしょうか?

  • 「お客様向けに汚れのない用紙を使い、予備も用意しよう」
  • 「会議のための資料だから、○○さんに話を聞こう」
  • 「みんなに知らせるために、口頭でも伝えよう」

このように創意工夫ができるのではないでしょうか。

これらの違いは、「目的」を伝えているかどうかです。

伝えなくてはいけない理由は何だった?

明日までに3種類用意しておいてね。

 
こう依頼されれば、3種類は用意するでしょう。

ここで伝わっているのは、「明日までに」「3種類が必要」という、目標の情報だけです。

しかし、どうして「明日までに」「3種類」必要かという、目的を伝えてみるとどうでしょうか?

明日お客様に見ていただくから、明日までに3種類用意しておいてね。

 
丁寧に、相談しながら用意する必要がありますし、修正になる可能性もあるため、すぐに作業に取り掛からなくてはならないと考えられますね。

「期日」「数量」「場所」といった、「目標」だけでも、最低限必要な作業はわかります。

しかし、その「目標」にプラスして、どうしてその期日なのか、どうしてその数量なのか、という「目的」が伝われば、プラスアルファができるのです。

「目標」を適切に、正しく伝えるのは前提です。

しかし、できる人はその目標の「目的」も考えて行動しています。

もし「目的」の想像がつかない場合、曖昧な場合は、自分から聞いてみるとよいでしょう。

コーヒーを2杯用意しておいて!
(2杯か、誰かくるのかな)これからお客様がいらっしゃるの?

 

これがプラスアルファへの一歩です。

上手に伝えるためのワンポイントアドバイス

口頭・電話で「I(アイ)」と「Y(ワイ)」、「B(ビー)」と「「D(ディー)」を聞き間違えた、といった経験はありませんか?

手書きの文字の、「0(ゼロ)」と「O(オー)」の違いがつかない、文字が殴り書きで読めない、といった経験はありませんか?

仕事は、誰かに何かを伝える・お願いする、誰かから何かを聞く・依頼される、といったことから始まります。

この基本の部分が正しく伝わっていないと、仕事の方向がちぐはぐになってしまいます。

仕事に必要な最低限の「目標」、つまり「期日」「数量」「場所」といった情報は、必ず正確に伝わるよう、日々努力しましょう。

・書類は殴り書きしない

・読めない場合は確認する

・電話番号は復唱する

・聞き取り間違えやすい文字は例を出す

こういった努力は最低限誰にでも必要です。

さらに、「どうしてその数量なのか」「どうしてその期日なのか」「何のために必要なのか」といった「目的」「意味」「背景」も伝わることで、目標のズレも防ぐことができる上、仕事の質も高めることができます。

発信する側、指示をする側は、目的もきちんと共有する。

受信する側、依頼される側は、目的をきちんと考えること。曖昧な場合は確認すること。

お互いに意識することで、仕事がより円滑に進むでしょう。

いつまでに必要か、聞けばよかったかな。
僕も来客があるから、って伝えればよかったね。用件だけじゃなくて、理由もきちんと共有するようにしていこうね!

 

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