本質を引き出し、距離を近づける!「質問のしかた」①

こういうときどうする? 知りたい情報によって質問方法を変えてみよう

質問しても、求めていたような答えが返ってこないことってあるよね。
なにか困ったことでもあったの?
後輩に、「最近順調?」って聞いたんだ。
うんうん。
そしたら「順調です」って言ってたんだけど、実際はちょっとトラブルとかもあったみたいなんだ。
  • 「そういうことを聞きたいんじゃない」と言われた
  • 親しくなりたいけど、どうしたらいいかわからない
  • 相談に乗ってあげたけど、相手はしっくりきていないみたい・・・
そうなんだよー、こういうことって結構あるものなの?

状況に応じて問いかけ方も変えてみよう!

リス太君と仲良くなりたい!
リンゴは好き?
ううん。
じゃあミカンは好き?
うん。
・・・そっか・・・
これじゃ会話が終わっちゃうよね。
仲良くなりたい、っていうときに適した質問ってどういうものかな?

仲良くなりたい! こんなときにNGな質問

仲良くなりたい、相手のことを知りたい。

そんなときに、根掘り葉掘り、YESかNOかの質問を繰り返す。

これでは逆に避けられてしまいますね。

こういったYESかNOかで答えられる質問を「閉ざされた質問」といいます。

相手のコミュニケーション能力が高ければ「りんごは嫌い、だけど他には好きな果物があって・・・」と相手から会話を広げてくれるでしょう。

しかしそういった場合は限られていますね。

閉ざされた質問では返答はYESかNOかのどちらかなので、会話がそれ以上に進展しません。

またYESかNOかでしか答えられませんので、窮屈で居心地が悪いと思われてしまうのです。

距離を近づけるためにベストな質問

相手との距離を近づけたい、親しくなりたいというときには、閉ざされた質問とは逆の「開かれた質問」で問いかけます。

  • 休日はどう過ごしている?
  • どんな○○が好き?
  • 調子はどう?

相手がYES、NO以外の答えができる、自由に答えられる質問をすることで、窮屈さを感じさせません。

また相手の返答も幅が広くなるため、そこから会話を発展させていくこともできるでしょう。

「それは自分で考えたら?」と言いたいときには

仕事が終わったけど、僕はこれからどうしたらいい?
・・・どうしたら、って、まだ勤務時間内だし、勝手に帰ってもいいってわけじゃないよね。
どうしたらいいと思う?
えっと・・・次の仕事がないか聞きに行くのがいいかな?

自分で考えてほしい

「そんなの自分で考えてよ!」と言いたくなるときもあります。

とくに、後輩や部下ができると、全て指示してほしい、という指示待ちの人からの相談も来るでしょう。

相談に乗る、ということは、時に、相手を育てる、ということにもなるのです。

  • どうしたらいい?
  • 何をしたらいい?

上司や先輩に依存するこういった質問は、自分はしないように心がけたいものです。

  • ○○にしてもよいでしょうか?
  • 次は○○の作業をしてもよいでしょうか?

と自ら仕事を見つけて取り組む姿勢を身に着けたいもの。

こういったときは逆質問が有効です。

効果的な逆質問

全てに関して指示を求めるような「どうしたらいい?」といった相談には、逆質問をしてみましょう。

  • あなたはどうしたらいいとおもう?
  • あなたはどう考えている?

こういった質問をして、次へのステップを踏むためのサポートを試みます。

自分が後輩・部下なのであれば、こういった質問で考えを求められることもあります。

それは、上司・先輩があなたに丸投げしているのではなく、次のステップへ進むために導いてくれているのです。

さらに、次はどうしたらよいか質問をする前に、一度自分で考える癖をつけ、上司・先輩への指示依存から抜け出せるようにしましょう。

なるほどねー。
会話の目的によって、質問の仕方と内容が変わってくるってことだね。
そういうこと!
根掘り葉掘り、誘導尋問みたいな窮屈な環境では本音は出てこないね。
たしかに。
親しくなるためには、開かれた質問だね。
相手に考えてほしいときも「そんなの自分でやってよ」と丸投げするんじゃなくて、上手に聞けるといいね!

 

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