リス太のコミュニケーション講座~泣きたい・“悲しい”を理解する~

ネガティブな気持ちにも色々あるけど、心がきゅっとなるような気持ちってあるよね。
うん、その気持ちを「悲しい」って言うんだと思うんだ。
不思議だよね、心臓とも違うような場所が締め付けられるあの感覚・・・
もう少し悲しい気持ちを建設的に理解したいと思うんだけど、どうだろう?
そうだね、一緒に考えてみようか。

 

泣きたい…“悲しい”を理解する

悲しみは「大事な何かが失われている」サイン

怒りについて説明した時、怒りの感情は「大事な何かが傷つけられているサイン」と説明したけれども、悲しいという感情は「大事な何かが失われているサイン」だと言われているよ。
なるほど、大事な何かにまつわることとしては同じなんだね。
失われているから、悲しい時に「心にぽっかり穴が空いたよう」という表現をするのかな?
そうかもしれないね。
でも、失われること自体は悪い側面ばかりではないよ。
例えば一生懸命頑張っていた仕事が終わった時、達成感と同時に一生懸命頑張っていた仕事を失う、とも捉えられるでしょう?
はっ、たしかに。
大事なのは、何を失ったか理解すると同時に、それにより自分にどんな影響があるかを認識しておくことなんだ。

悲しみは、自分の置かれた状況を俯瞰しにくくする

よくあるのは、悲しみによって自分の置かれた状況を俯瞰しにくくなってしまうということだよ。
俯瞰しにくくなると、どういうことが起るんだろう?
普段であれば客観的に考えて「次はこうしよう」と思えることであっても、考えられなくなってしまったりするんだ。
そうか・・・
俯瞰するって大事なんだね。
考えられなかったり、行動が起こせなかったりすると、心にぽっかり穴が空いたままになってしまうものね。
そうそう。
だから「自分は何を失って、悲しいと感じているのか」を理解することで、悲しい気持ちに対処するための行動ができるようになるんだよ。
悲しい気持ちの原因を、ちゃんと自分で認識できるようにならなきゃね。

まとめ:悲しい気持ちと向き合う

悲しい気持ちって心が重いから早くなんとかしたいと思うけれども、気持ちを消そうと思っても難しいんだろうなぁ。
むしろちゃんと向き合って、自分が何を大事だと思っているかを理解することが、悲しみを割り切る近道かもしれないね。
自分の感情にまつわることだから、どうしても自分から離れるのは難しいけれども、そういう時こそ俯瞰できるようになっていきたいな。

 
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