怒りをコントロールする! 怒らない自分になろう

なぜ「怒り」はコントロールしなきゃいけないのか


怒りの分析。前回の記事はこちら。
 

怒る、って、必要な感情ってことだったよね。
そうなんだ。
怒りっていうのは、自分にとって不利益な状況だ、っていうことを教えてくれる感情なんだ。
このままだと傷ついてしまう・・・っていうセンサーなんだよね。
  • 怒りっぽい
  • イライラが抑えられないときがある
  • 衝動的に怒ってしまう
  • 怒ったあとに自己嫌悪する
自分を守るために必要な感情なんだけど、どうして「怒り」ってコントロールすべきなんだろう?

どうしてコントロールが必要?

自分が不利益な状況にあり、このままだともっと傷ついてしまう・・・

このことを予期し、教えてくれる感情である「怒り」。

怒りがなければ自分は傷ついてしまうのに、なぜ「怒りを抑えて」「気性が荒くて困る」など、コントロールを求められるのでしょうか。

これは、「怒り」というのは、攻撃的になってしまいやすいものだからです。

これは脳科学的にも証明されているもの。

他の感情にくらべて、簡単に、攻撃的になってしまうのが「怒り」なのです。

自分が傷ついてしまう、ということを予防するための感情なので、当然のことなのですが、実際に攻撃性が出てしまうと周囲や自分をさらに傷つけてしまいます。

攻撃をしてしまったあと

怒りが抑えきれず、攻撃性が爆発してしまうこともあります。

爆発して発散したあと、「どうしてあんなに怒ってしまったんだろう」と自己嫌悪におちいることもあります。

これは、自分への不利益を予想して攻撃したにも関わらず、自分よりも不利益を受けている人がいると実感したときに起こりやすいものです。

昨日ペンを貸してあげたと思うんだけど、なんで返してくれないの!?
えっ!?
昨日のうちに返したじゃない!
K君も、受け取って机に置いていたでしょ?
あっ・・・本当だ・・・
怒っちゃってごめん、僕が勘違いしていたみたい、すごく恥ずかしいよ・・・

 

こういった自己嫌悪がよく起こります。

自分の不利益を予防するために、攻撃をして、不利益の根源を絶とうとするもの。

しかし、しっかり状況、周囲を確認するようにしないと、あとから「もっと落ち着いて考えるべきだった」と自己嫌悪してしまうのです。

怒りを抑えるために

「怒り」はなくてはならない感情です。

しかし、「怒り」は、とても簡単に、あなたを攻撃の実行に導いてしまう感情です。

一度冷静になる、とよく言いますね。

「怒り」が自分の中に発生したとき「もう我慢できない」と攻撃する前に、周囲の状況を観察しましょう。

「ペンがない、返してくれていない!」

と怒る前に、

「ペンは返してもらっていなかっただろうか」

と一度考えてみます。

攻撃性を高める「怒り」ですが、この攻撃性、瞬発性に振り回されてしまってはいけません。

「怒り」は消せるものではない

怒り自体は、なくてはならないもの。
でも、怒りによる攻撃性には、振り回されちゃいけないんだ。
自分や、周囲を傷つけてしまうのはよくないことだもんね。
そう。
それに、「どうしてあんなに怒ってしまったんだろう」っていう自己嫌悪もとてもよく怒るよ。
こんなことで怒っちゃって恥ずかしい、
とか、
自分の間違いだったから恥ずかしい、
とかだよね。
そういうことだね。
「怒り」自体は消すことができるものではなく、むしろ必要なもの。
大切なのは、「怒り」による攻撃をコントロールする、ってことなんだ。

 

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