不安から自分を解放してあげる処方箋 ~その14 自分を大切にする、とはどういうことか~
目次
自分を大切にする、ということ
- 周りからどう思われているか気になる。
- 反対意見が怖くて、自分の意見を言えない。
- 他人や空気を気にしすぎる。
だからといって、自己中にはなりたくないし、自己中だとは思われたくないよね。
自分中心だけど、他人を無視する自己中とは違う考え方だよ。
他人を気にしてはいけないのか
自分の考えや自分の判断基準を持っていないと、ネットやSNSの様々な情報に流されやすい、振り回されやすい人になってしまいます。
さらに「こうすべき・すべきでない」といったものに縛られ、「他人からどう思われているか」と不安になりがちです。
ネットやテレビなどで様々な意見や情報が飛び交っていますが、それらに支配されていませんか?
他人を尊重することも潮流を理解しておくことも大切なことですが、それとは別に自分の意見を持つこと、自分で考えることもとても大切なことです。
「他人を気にしない」ということではありません。
「もっと自分を大事にする」ということのほうが大切なのです。
他者を無視するのではなく、自分を大事にする
いわゆる「ジコチュー」の考え方ではありません。
「自分を大切にする」というのは、自分の価値観・感情に重きを置いていく方法です。
感情は、自分の考え方を決める大切なものです。
自分の体、感じ方、意思といったものを、他人の感じ方・意思よりも尊重し、優先するようにしてみましょう。
どういったものを心地よい、気持ちよい、と感じるでしょうか。
自分がどう感じているか、どう感じたいか、ということに、もっと意識を集中させてみましょう。
これまで「他人はどうか」と気にしていた部分を、少しずつ自分に向けて、考えるようにしてみましょう。
自分が大切にできると、他人のことも大切にする余裕が生まれる
これは、ひいては他人を大切にすることにもつながります。
自分のことを大事にできるから、他人のことも理解し尊重できるようになります。
自分が苦しい状態では、他人を思いやる余裕もないでしょう。
自分を愛してあげられるから、自分の自由も認めてあげられる、他人の自由も認められる人間になれるのです。
相手も自分も、同じ人間です。
相手の幸せを願うには、まず自分が幸せになる余裕が必要なのです。
抑え込んでいた「自分本来の感情」を引き出す
自分が「よい」「好きだ」と感じるものを大切にせず、ないがしろにしていると、そのことはストレスになります。
望みが叶えられないとストレスになってしまいますね。
自分本来の感情を大切にして、自分の望みを叶えてあげたほうが、不自由もストレスもなくなるということです。
「自分はこうしたいと思う」を軸にすれば、「相手はどう思っているか」にとらわれる不安もなくなります。
「~すべき」ではなく「~したい」という軸で行動ができれば、「相手も~すべき」と考え悩むこともなくなります。
そうなっていくために、自分の本心、本音を分析していくようにしましょう。