ありのままに生きるための自己肯定感講座 ~その17 目標と依存の違い~
目次
「こだわり」から抜け出せば幸せになれる?
- 認めてもらうために頑張る。
- 見た目がいい人は得をしていると思う。
- お金はあればあるほど幸せだ。
自分の「こだわり」に気づくことが、幸せになるための鍵
「追いかけている何か」はありますか?
ありのままの自分を受け入れられていますか?
- ミスをしたら、落ち込む。そして「ミスをするなんてダメな人間だ」と自分を否定する。
- ミスをしても自分を肯定して「誰だってミスをする」と奮い立たせる。
これらは、ありのままの自分を受け入れていません。
ありのままの自分を受け入れられると、
- ミスをして落ち込む。そんな自分を「私はミスをしたら落ち込んでしまうんだな。」と考える。
というように、肯定・否定から一歩引いて、客観的に自分を見ることができるようになります。
これが出来ていないと、自分を肯定・否定しかできないので、他人にもありのままの自分を受け入れてもらえないかのように考えてしまいます。
だから、何事でも他人からの承認を求めがちになります。
- なりたい職業がある。だから勉強をして、資格をとるなど、ひたむきに目指す。
- 夢がある。だから日々努力して、健康を維持したり、体力をつけたりする。
能力の向上を追いかけることはモチベーションになるので大切なこと。
でもそれが「認めてもらうため」であれば、それは依存になってしまいます。
「追いかける」気持ちと、依存・執着との違い
追いかけること、こだわることというのは人生において大切なもので、やりがいや達成感を味わうことができます。
これはモチベーションにもなるため、目標はあったほうがよいものです。
しかし、その目的が「認めてもらうため」「評価してもらうため」であれば、それは依存や執着です。
- 愛してほしい。だから多少無理をしたり、とりつくろったり自分を偽ったりしても仕方がない。
- 今の自分ではダメだ。自分で自分を否定しているうちはダメだ。
抜け出さないといけないから、色々な能力を身に着けないといけない。 - お金、肩書きがあれば認めてもらえる。他人に誇れるものがほしい。
- 資格をたくさんとれば有利だ。
- 見た目がよければ愛してもらえる。体型を維持しないといけない。
- 体力があれば強いと認めてもらえる。
誰かからの承認、ほめてもらう行為を求めて、夢にすがっていませんか?
自分で自分を認めてあげられないと、他人からの承認が自分の幸せで、承認がないと幸せになれません。
これは他人の承認に依存しているという状態です。
依存した結果で夢を実現しても、他人からの承認がなければ幸せになれず、達成しても更に認めてもらわなくてはいけないので、満足も持続しないのです。
依存や執着では幸せになれない
たくさんお金を稼げば、幸せにはなれるでしょう。
達成すること、手にすることでは幸せになれない、ということではありません。
実際の幸せな気持ちと、手にすることは関係はないということです。
たくさん稼いでいる人は全員幸せとは限りません。
稼いでいて幸せな人もいれば、たくさん稼いでいなくても幸せだと感じられる人も多くいます。
目標を目指すことはとてもよいことですが、他人からの承認を得るために目指すことでは、達成しても幸せにはなれないのです。
依存・執着に気づくために
頑張ったけど認めてもらえなかった・・・
そんなときどう考えますか?
誰かに認めてもらえなくても自分は頑張った。親や上司も、タイミングが悪かったかも。そう捉えられるのは執着や依存ではないでしょう。
親や上司、知人から認めてもらえないと「頑張った甲斐がない」「自分はまだ頑張りが足りない」と考えるのは執着です。
「執着はダメ」「依存はダメ」と自分を縛るのもよくないでしょう。
大事なのは「依存している」「執着している」という自分に気づくことです。
認めてもらえず悔しい、認めてもらえないと寂しい、やりがいがないと感じる。
自分がそう感じているということを、マインドフルネスに理解できるようになれば、少しずつ依存も軽減されていくのです。