不安から自分を解放してあげる処方箋 ~その56 人生の失敗に向き合う~
目次
自分にはもう無理だ、と諦めてしまいませんか?
「こうじゃなきゃダメ」という生き方の思い込み
- みんなと同じレベルにならないといけない。
- 生活は、見劣りしないレベルを維持しなくちゃいけない。
- 進学・就職・結婚は当たり前のこと。
「周囲と比べる」こと、「当たり前」だと認識していること、「これが社会だ」と思い込む・・・
そんなふうに、「当たり前」「レール」に縛られていませんか?
その「当たり前」を手放したら・・・
「レール」から外れてしまったら・・・
自分の「こうしたい」「したくない」という気持ちをないがしろにしていては、これらの縛りから逃れることができません。
一歩でもレールから外れたら、「落ちこぼれ」「役立たず」と非難されてしまうか、もしくは自分でそう思うだろうという恐怖があり、あなたを縛り続けます。
自分は劣っている、と思い込んでいませんか
こうして、少しでもレールから外れたくないと必死になる。
それでは、自分のやりたいこと・理想を追いかけられません。
そうしているうちに、「もう後戻りはできない」「そんな年齢ではない」と思い込みます。
さらに、「自分はやっぱり劣っているからできないんだ」と自分を責め続けます。
「こうしなきゃ」「やるのが当たり前」に縛られていると、そこから抜け出せず、最終的には自分で自分を絶望させてしまうのです。
こんな思い込みに、縛られていないでしょうか。
不安や心配が強く、自分を疑っていませんか
また、これらは、自分で自分を信じてあげられないから起こるものです。
自分には実力がないから、とそれを試すタイミングも見て見ぬふりをしていませんか?
やってみなければわからないのに、不安や心配が強くて挑戦できないでいませんか?
自分を認め、信じてあげることができないから、判断基準を他人の意見・世間のルールに頼ります。
頼るほどにそれらに縛られていきます。
これでは負の連鎖なのです。
失敗してこそ、というアドバイスを信じられない
- 入試に失敗し、浪人をした。
- 成績が悪く、留年した。
そんな失敗を経験した人は、就活や他の資格試験受験でも、同じようなことは起きないかと不安になります。
このため、自分では「引け目を感じる」「もう這い上がれない」「取り返しのつかない不安」といった、実体のない恐怖・不安、焦りに追われ続けます。
ここで、他者から「1年や2年の失敗くらい、あとから巻き返せる」と言われても、全く耳に入りません。
自分よりも長く生きている人からすれば、「あとから巻き返せる」という余裕を持てるもの。
しかし自分にとっては余裕がなく、「人生の失敗」と捉えて落ち込んでしまいます。
そのあとで何に挑戦しようと思っても「失敗したら」「自分には実力がないのでは」と不安になっていきます。
失敗の経験が大きく心に残っている人は、進学・就職してからも悩みだけが表面に出てきます。
- 挑戦したいけど、安定を手放すのが怖い。
安定した暮らしにはもう戻れないかもしれない。
でも挑戦したい気持ちはあるから、それを抑え込もう・・・ - 結婚すべきなんだろう。
相手はこの人でいいんだろうか、自分の気持ちがわからない。
でも今を逃したらチャンスは来ないかもしれない。
一生一人でいるのは嫌だ・・・
このように、考えることでそもそも失敗をしないことだけを重視して生きていくことになります。
「二度と這い上がれない」というわけではない
当たり前、常識、他人の意見。
これらに絶対に従わなくてはいけない、というわけではありません。
それに、従わなければ二度ともとに戻れない、という社会でもありません。
しかし、失敗の経験が大きいほど、それらにとらわれて苦しいまま生きています。
- 生き辛い。
でも、就職をしなきゃいけない・結婚をしなきゃいけない。
もしできなければ、負け組。 - 挑戦したいけど、できない。
失敗も怖い。
自分には能力がないから、諦めるように思い込む。
もしこんな風に思っているとしたら、一度「しなきゃいけない」という社会に縛られていないか、自分を見つめなおしてみましょう。
何歳になっても、人生は終わりではありません。
「こうしたい」という気持ちは眠っていませんか?
「失敗したら嫌だな」と強く思う背景に、大きな失敗の経験がありませんか?
これからの人生を少しでも生きやすいものにしていくために、今こそ見つめなおしてあげましょう。