Excelお役立ちワザ講座 基本操作編⑤  ~入力した通りに表示されないときは~

就労移行支援事業所 リスタート では、毎週木曜日にPC講座をやっています。

PC講座では、主にExcelとWordを対象に、事務職で作成する書類を練習で作ったり、関数を紹介したりといった内容を扱っています。

Excelお役立ちワザ講座では、PC講座の中では紹介しきれない、便利で役立つExcelのワザを紹介していこうと思います。

今回は、Excelでよくある、”入力した通りに表示されない”というトラブルへの対処を見ていきましょう。

ワザ①:「####」と表示されてしまうときの対処

Excelで、数値を入力したはずなのに「####」と表示されてしまい、困った経験がありませんか?

見るからにエラーといった表示で、計算式が間違っていたのか、なんて慌ててしまいますよね。

実はこの表示は、列幅が狭すぎて表示しきれないときのものなのです。

この通り、少し列幅を広げてあげることで正しく表示されました!

列幅を広げるためには、列の境界線をドラッグしてください。

また、列の境界線をダブルクリックすることで、自動的にちょうどいいサイズに調整してくれますよ!

ワザ②:番号を入力したのに日付になってしまうときの対処

こちらのセルに、番号として「1-1」として入力しました。

しかし、エンターキーを押したところ、このように「1月1日」という表示になってしまいました。

実は、Excelには入力された内容を自動で判断し、「通貨」「時刻」「日付」など、その数値に合う形式で表示してくれる機能があります。

今回は、「1-1」という数値をExcelが「日付」であると判断してしまい、そのように表示を変更してしまったのですね。

うまく使えれば便利な機能なのですが、このように邪魔になってしまうこともある、ちょっと困った機能ですね。

このように、入力した通りに表示されない!というときは、「ホーム」にある表示形式を変更してみましょう。

今回のように、「入力した通りに表示されて欲しい!」というときは、下の方にスクロールして「文字列」を選んでみましょう。

入力した通りに表示されるようになりました!

ワザ③:「0」から始まる数値が入力できない!

今度は、番号として「0001」と入力したいのですが・・・。

エンターキーを押した途端、見ての通り「000」がどこかに行ってしまいました。

これも、Excelが自動的に判断して表示を変更しているのが原因です。

確かに、「数値」であれば「0001」も「1」も同じ意味になりますが、望んで「000」をつけているのに消されてしまうのは中々おせっかいですね。

対処として、先ほどと同じように表示形式を「文字列」に変える、という方法もあるのですが、今回はもう1つ、別の方法を試してみましょう。

先頭に、「’」(シングルクオーテーション)をつけてみました。

この状態でエンターキーを押すと・・・。

無事「0001」と表示されましたね。

「’」をつけることで、表示形式を文字列に設定したときと同じように、入力した通りに表示されるようになります。

今日のまとめ


・「####」と表示されてしまったときは、列幅を広げる
・入力した通りに表示されないときは・・・
①表示形式を「文字列」に変更する
②先頭に「’」をつける