紹介!コミュニケーションのテクニック ⑪ ~念押ししたい/相手の口数が少ない~

今日は個別課題を行いました。

今週から、リスタートは毎日が開所日になります。

とはいえ、感染防止のためこれまで通りのプログラムではなく、午前、午後に通所する利用者さんを分けて活動していきます。

月曜日は個別課題の日です。

個々の目指す仕事や資格に向けて勉強をしていきますが、通所日の今日は職員に直接質問ができます。

普段の在宅でもリモート等での質問の機会はありますが、やはりその場で確認ができると学習も進めやすいかと思います。

紹介!コミュニケーションのテクニック

就労移行支援事業所 リスタート では、毎週月曜日にワークショップを、火曜日にはコミュニケーションプログラムをやっています。

これらは、社会で生きていく上で避けて通れない「対人関係」を円滑にするため、「コミュニケーションに慣れる」ことを目的としたプログラムです。

ここでは、良好な人間関係を築いていくために気を付けたいコミュニケーションのテクニックを紹介していきます。

疑いの質問は、相手を不快にさせる

相手に不安があり、「念押し」をしたくなるタイミングってありますよね。

特に、相手側に前例があると不安になってしまうこともあるかと思います。

しかし・・・

「まさか、納期が遅れるなんてことはないですよね?」
「あとから金額がつり上がるようなことはないでしょうね?」

というような、疑いの質問は、相手を信用していないというメッセージとなってしまいます。

例え相手側の過去の対応に落ち度があったとしても、信用していないと伝えることは相手に不快感を与えてしまうだけです。

念押しがしたいときには、疑いとして伝えるのではなく、「~のようにお願いします」という言い方をするとよいでしょう。

「納期までに終わるよう、期日以前に仕上げていただくようにお願いします」
「金額については、これが最終決定ということでお願いします」

このように伝えることで、できる限り不快感を与えないように念押しすることができます。

口数が少ない人には「二択」の質問をする

SSTのプログラムでお話しした内容になりますが、質問には「開かれた質問」と「閉じた質問」の2種類があります。

「開かれた質問」とは、5W1Hを使った「YES」「NO」では答えられない質問のことです。

一方で、「YES」と「NO」で答えることができる質問のことを、「閉じた質問」と呼びます。

例を挙げれば、「どんな食べ物が好きですか?」は開かれた質問、「カレーは好きですか」は閉じた質問ということですね。

これら2つの質問は、どちらが優れているというものではなく、使い分けが重要です。

会話の始まりでは、「閉じた質問」が有効です。

「YES」か「NO」のどちらかで良いので答えやすく、会話の糸口を掴むきっかけとなります。

特に、口数が少なく、あまり自分から話さないようなタイプの人には、こうした「二択の質問をすることをおすすめします。

話題を広げていきたい時には「開かれた質問」を使いましょう。

「いつ」「誰が(誰と)」「どこで」「何を」「どうした」について質問をすれば、相手から新しい情報を引き出すことができます。

「どのようなお仕事をなさっているのですか?」
「いつ頃から始めたのですか?」
「どこかおすすめのお店はありますか?」

こういった開かれた質問は、閉じた質問よりも相手の内面に入り込みやすいので、相手の様子を見つつ、閉じた質問と開かれた質問を上手く使い分けてみてください。

 

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