不安から自分を解放してあげる処方箋 ~その59 情報社会は不安のもと~
目次
幸せになるためには、我慢は必要ない
- 周りの人が楽しそうにしている、自分もそうなりたい。
- 苦労をしないと、幸せになれない。
周りの人が幸せそうな理由
苦労しなければ幸せになれないんじゃないの?
- 今幸せそうな人は、苦労をしたから結果が出ている。
- 苦労して頑張った経験がないと、将来良い思いはできない。
そんなふうに世の中の人たちは思っています。
確かに、過去に苦労をした経験が生きていて今幸せを手にしている人も多くいます。
しかし、その人たちは「苦労」により自分が報われることを信じていたわけではありません。
理想を追いかける過程で苦労が必要になり、自分が好きで選んだのだから、と苦労を乗り越えて幸せにたどりつけたのです。
自分の「好き」「やりたい」を大事にしてきたから、その過程での苦労も、意欲のもと乗り越えられたのです。
その苦労は決してただ辛いだけのものではなかったはずです。
一方「やらなきゃ」「周りもしている」と我慢をする他人本位の苦労はただの苦痛で、追いかける幸せも具体的ではないので意欲も持てません。
その状態で「苦労の先に幸せがある」と思っていても、ただ苦しいだけで時が過ぎていきます。
社会は「厳しいぞ」とプレッシャーをかけてくるもの
とはいえ、現実はなかなか厳しいもの。
簡単には夢は叶いません。
上司だって友達だって自分の思い通りにはいきません。
成績だって、すぐ伸びはしないし伸び悩む時期もあります。
そういう経験をしたからこそ「社会は厳しい」「現実は難しい」と思うのです。
社会・現実は、「厳しい」ということをあなたに教えてきました。
周囲の人々や、学校・職場などの環境も同様、「厳しい」「甘くない」とあなたに刷り込んできました。
だから、楽しいこと・幸せになることを諦めて我慢していませんか?
それでは我慢しかない人生になってしまいます。
社会やメディアに「踊らされる」とはどういうことか
テレビ番組や雑誌、ネットでは、「我慢しない若者は悪」だと述べられます。
「今買うしかない」「みんな持っているから」という文句を口実に商品を買う。
これらメディアや社会・周囲の発言によって、「やらなくては」「これはだめだ」と思い込んでいます。
ニュースなどでも、ネガティブな話題の方が多く、人間の性質上そのほうが盛り上がります。
しかしその影響で、「社会は厳しい」「今の就職は難しい」と思い込まされているのです。
本当は、今目の前にある「これを食べたい」「休みたい」を優先するところから幸せになれるもの。
自分の気持ちを基準に選択をすれば、苦労も乗り越えられるもの。
しかし社会やメディアが「苦労をしないとだめだ」とあなたに刷り込んでいます。
これでは、自分の気持ちを基準にしていいものなのか、不安になってしまうでしょう。
あなたが今抱えている不安は、そんな社会に影響されたものかもしれません。
でも、「好き」「こうしたい」気持ちを優先することで、少しずつ解放されていくことができます。
こうしなきゃ・ああしなきゃという社会に合わせるのを一度やめて、「今」自分がどうしたいのか、一度実践してみるとよいでしょう。