不安から自分を解放してあげる処方箋 ~その61 「できないこと」の受け止め方~
「できない」ことを望まない
できることをした人だけが「幸せ」を手にできる
ノーベル賞を受賞した作家、ロマン・ロランにの言葉があります。
英雄とは、自分のできることをした人である。
ところが、凡人はそのできることをしないで できもしないことを望んでばかりいる。
お金持ちになりたい、有名になりたい、頼られたい。
どれもすぐには叶うものではないのに、人はそれを望みます。
お金、環境、他人、過去といった、変えられないものを変えようと望みます。
これが、「凡人」の望みです。
一方、「自分」と「今」は、今すぐ自分の手で変化させることができるもの。
今の自分の感情を信じて、目の前にある課題に向き合うこと。
今の自分が感じる方向へ、自分のためにすること。
他人がどう思うか、周りに何を望まれているかは気にしなくてもいいのです。
自分の本心が望む方向に進めば、「無意識」「潜在意識」たちが、自然と望みへ導いてくれます。
これは「英雄」に値するもので、自分ができることを達成し続けた結果といえるでしょう。
今できることとは
疲れたから、休みたい。
眠いから、横になる。
今やめたくない、他のことはあとでやろう。
今は一人でいたい。
そんな「今」の体、心の願いを、「今」叶えてあげることです。
それが、今、あなたにできることをする、ということ。
- 息苦しいから環境を変えたい。
でも変えられない。
これではくるしい。
これは、できないことを望んでいる状態です。
息苦しいなら、まずは休息をとりましょう。
休息が「今できること」で、「今したいこと」です。
そして、変わらない環境をねたむのではなく、「今」「できること」を目の前から探し出しましょう。
変えられないものを変えようと望まず、今目の前にあることを見つめてみましょう。
無意識なのに幸せになる方法
疲れたら休む、やりたいことをやる。
小さな幸せを積み重ね、「今すべきこと」に集中することは、あなたに満足感を与えてくれます。
繰り返すうちに、満足だと感じることも多くなるでしょうし、幸福度も、満たされている時間も増えていきます。
そして「今の自分」が幸せになるほど、あなたの「無意識」はその幸せを実現しようと動き出します。
無意識、潜在意識というのは大きなパワーがあります。
自分を大切にして、小さな幸せを重ねていきましょう。
英雄にはならなくとも、無意識によって大きな幸せが引き寄せられていくのです。