繊細で真面目な人のメンタルケア講座 ~自分の短所ばかり見えてしまう人へ①~
あなたの辛さ、もしかしたら「他人」に左右されていませんか?
他人を羨むのは当然のこと
他人と比べて、羨ましいと思ったり妬んだり、自分の欠点や能力不足に落ち込んだり。
これは人間であれば当たり前に感じるものです。
この他人と自分とを比べる能力は、人間にとっては必要なものです。
自分にはできないことをしている人を見て、「自分もできるようになりたい」と思えるのが人間です。
他人を見て自分の足りない点に気づいて、「頑張ろう」と思えるから、人は成長します。
しかしその他人との比較、自分や周囲に負担になってしまうことも。
比較の「クセ」を見てみましょう。
自分より上の人と比べるときの悪いクセ
これこそ、人間の成長になるもの。
自分よりできる人、自分より持っている人を目指して、欠点を克服して追いつこうとします。
しかし、落ち込み癖がついていると、下記のようになります。
- あの人はいいなあ。それに引き換え自分は・・・。
- 頑張ったって、自分なんかじゃ追いつけない。
自分のネガティブな点しか見えていなければ「頑張ろう」というエネルギーは出てきません。
自己嫌悪をするだけ。
攻撃的な場合は、意地悪になったり、陰口を言ったり。
落ち込み癖がついている人は、他人と比較し続けます。
勉強を頑張って学年一位になれたとしても、容姿が負けている・部活で負けている、と別のコンプレックスを見つけ出します。
自分より下の人と比べるときの悪いクセ
これは基本的には、安心感を得るためにする比較です。
自分のコンプレックス・欠点から目をそらす、状況から現実逃避する、焦燥感からの解放という作用がありますが、これも誰にも経験があるのではないでしょうか。
- あの人ほど落ちこぼれじゃない。自分はまだマシだ。
- もっとダメな人もいるし、自分はこのままでも大丈夫だろう。
これらは上方比較とは違い、「頑張ろう」というエネルギーにもなりにくいものです。
自分の欠点からの逃避なので、成長もできません。
さらにこの比較のクセがついていると、他人を見下し続ける、他人の不幸を楽しむ、といった嫌な性格にもなりやすいでしょう。
比較グセのNGを克服しよう
他人と比べることは、エネルギーにするためには有用ですが、基本的には落ち込みや逃避という方向になりやすくもあります。
もしあなたに不安・不満、苦しさ・辛さがあるのなら、その原因は比較ではないでしょうか。
- あの人はできるのに自分は・・・
- 自分には欠点があるけど、あの人よりはマシ
そんなふうに比較してしまう癖はありませんか?
その癖から抜け出せばぐっと生きやすくなりますが、とはいえ目の前にデキる人がいれば比較してしまいがちなのが人間。
次回は、そんな克服しにくい癖から抜け出すために、今すぐできる方法を紹介します!