繊細で真面目な人のメンタルケア講座 ~信頼とは① 頼れる人がいない~
そもそも「信頼」って?
- 悩みを打ち明けられる相手がいない・・・
- 職場やプライベートで、頼られていないと感じる・・・
- 新しいクラス、新しい仕事。人間関係がうまくいかない・・・
- 誰も自分のことをわかってくれないのではないか・・・
こんな状態が、「信頼関係」がない状態です。
信頼関係というのは、お互いに本音を言い合える、深い話もできるような仲のこと。
知人・プライベートでは、悩みを相談できる相手がいれば、その人とは信頼関係があるということになります。
職場でも、悩みを相談しあえたり、仕事を任せたり・請け負ったりというのができるのが信頼関係がある状態です。
逆に、信頼関係がない相手には悩みを相談しようとはなかなか思えないもの。
学校・職場などでも信頼関係がなければ、困っていても相談・助けを求められない状況が生まれるでしょう。
また自分が他人から信頼されていない状況、仕事を任せてもらえない状況なども発生するでしょう。
信頼されないのも、頼れる人がいないのも困る
信頼は、突然増えたりはしない
クラスでも職場でも、新しい環境になかなかなじめない、というのは当然です。
相手を信頼すること、相手から信頼されること、どちらも「信頼」を得ることは簡単なことではありません。
時間をかけて、徐々にお互いに歩みよることで「信頼」という形になっていきます。
初対面の状態では、相手のことを何も知らないわけですから簡単に信用することはできません。
始めて会い、お互いに会話をする、お互いのことを知ろうとする、自分のことを話す、といったことで徐々に信頼関係を築いていくのです。
お互いに悩みを打ち明けられる、お互いが本音で話せる関係になるまでは、早くて3ヶ月程度かかると言われています。
もちろん会う頻度にもよりますが、新しい環境にポンと入って1ヶ月、2ヶ月では、周囲と自分の信頼はまだ完成していないでしょう。
新しい環境でなじめていない、初対面の人を信用できない、なかなか頼れる相手がいない、というのはごくごく普通のことなのです。
自分が歩み寄ろうとすることで「信頼」が生まれる!?
頼れる人がいない、信頼されていない気がする、というときは大体が「自分から歩み寄ろうとしていない」状態です。
相手から頼ってもらえない、相手のことを信頼できない、というのは相手からしても同様です。
信頼関係というのは、お互いに歩み寄らなくては、成長・成立しません。
医師や教師との関係を思い出してみてください。
信頼関係が必要な相手ですが、彼らに対して信頼関係を築こうと意識することは少ないのではないでしょうか。
むしろ、そういった関係を築くために、教師・医師側から働きかけてきてくれるだろう、と考えてしまいがちです。
しかし、信頼関係はお互いに相手を知ろうとし、お互いに自分のことを開示する、お互いに歩み寄ろうとすることで構築されていくもの。
一方的に求めても、一方的に与えてもよくないのです。
これは学校、職場、プライベート、家庭、どこでも同様。
対人関係の問題は、「自分から歩み寄る」ができないときに発生しやすいのです。
信頼する・されるために必要なこと
信頼できない、という場合は、相手も「信頼されてないな」と感じているもの。
信頼されていないのでは、と感じているなら、相手も「なんだか信頼できないかも」と思っているものです。
この状態は、まだ信頼関係が成立していない状態ですね。
この状態を打破するためには、お互いに歩み寄る、といったことが不可欠です。
その一段階目として、自己開示というのものがあります。
自分のことを相手に話す、伝えるということが自己開示です。
自分が少し伝えれば、相手も少し伝えてくれます。
漠然と「この人と信頼関係を築きたい」と思っていても、相手に伝わることはありません。
こちら側が開示しないことには、相手からの信頼を得ることも、相手にこちらの信頼を伝えることもできません。
誰も信頼できない、と自己開示をせずにいては、どこにいても、いつまでも信頼できる相手、信頼してくれる相手に出会えません。
次回は、そんな人でも少しずつ信頼関係を築けるテクニックをご紹介します!