繊細で真面目な人のメンタルケア講座 ~信頼とは③ 信頼すべき人とは~
裏切られた、という傷が眠っていませんか?
- 悩みを話せる、打ち明けられる人がいない。
- 誰かを無条件に信じることは、できない。
- 友達や同僚に、裏切られた、と感じたことがある。
- 軽率に信じた自分が悪かった、と自己嫌悪したことがある。
誰かに裏切られた、誰かに辛い思いをさせられた、という記憶があると、他人を信じることに恐怖を覚えるようになってしまいます。
また辛い思いをしてしまうのではないか。
そんな思いが心の底に眠っているのではないでしょうか。
信じられる人、というのはどういう人なのか
自分へのメリットを考えてみる
その人と付き合うのは、あなたにとってメリットがあることなのでしょうか。
その人と一緒にいたとき、一緒に何かをしたとき、楽しい・嬉しい、と感じたことはありますか?
もしそうであれば、その人のことは「信頼できる」人だと言えるでしょう。
また、多少辛いことでも、自分にとって勉強になることを教えてくれたり、自分の成長を見守ってくれたりする相手のことも、信頼できるといえます。
自分にとって何かプラスになることがあれば、その人のことは信頼してもよいでしょう。
仕事をするうえでも同様です。
信頼できる相手、企業としか、取引は行えないでしょう。
一方で、一緒にいても楽しいことがない、嫌だと感じる、嫌な思いばかりする、という相手のことは、信頼できる状態ではありませんね。
気持ちの面だけでなく、金銭面、周囲への影響なども含めてマイナスの影響が多い相手とは、信頼関係になることは難しいでしょう。
そういった相手とは、仕事上の取引も難しくなるのは当然ですね。
自分のためか、他人のためか
また心理学用語で、For me / For you という考え方があります。
For me というのは、自分の利益を最優先する特徴のことです。
会話をすると自分の話ばかりで、相手のことには興味がなく、配慮に欠けるところも多く見られます。
誰にでも For me な部分はありますが、この部分だけが強い人は、周囲をトラブルに巻き込んでしまったり、振り回してしまったりします。
「自分が」「私は」というばかりの人とは付き合いにくいというのはこういう理由です。
一方で、For you というのは、相手の視点に立って、相手のために何かをしようという部分のことです。
誰かのために何かができる、という心に余裕があるのが特徴です。
一緒にいて居心地がいいのは、For you 傾向が強い人なのではないでしょうか。
もちろん For you 傾向が強い人にも夢や理想がありますが、それを他人に押し付けることなく、他人のことも大事にしつつ、自分の欲求を叶える努力ができます。
誰でも、For me / For you の両方の傾向を持っています。
大切なのはバランスで、For me 傾向が強すぎれば他人は離れていってしまうし、For you 傾向が強ければ人を引き寄せる人と言えるでしょう。
信頼されているのはどちらのタイプなのか、周囲を観察してみると実感できるでしょう。
周囲を観察してみる
同様に、周囲を見渡してみてください。
信頼されている人、とはどういう人でしょうか?
自己中な人、他人から何かしてもらって当然だという態度の人、言うことや意見がころころ変わる人。
時間や、小さな約束を守れない人。
失敗したとき、謝罪よりも先に言い訳ばかりする人。
こういった人は、他人からは信頼されにくいというのは想像がつきますし、実際そうなっています。
しかし、他人のことを考え、気遣いができる人。
言うことの筋が通っている人、極端ではなく中立的に述べられる人。
時間や約束をきちんと守る人。
言い訳をするのではなく、謝罪をきちんと行える人。
他人から信頼される人は、こういった特徴を持っているでしょう。
しかし「信頼したい」ではいけない
ただし、信頼できる人を見つけても、その人から自分も信頼を得られるとは限りません。
相手も、あなたが信頼できる人材だと判断できなければ、自然と離れていってしまいます。
信頼できる人材になるには、どうしたらよいでしょう?
次回お話ししていきます。