繊細で真面目な人のメンタルケア講座 ~信頼とは④ 信頼を得る~
目次
信頼した相手から裏切られない方法
- 友達や同僚に、裏切られた、と感じたことがある。
- 軽率に信じた自分が悪かった、と自己嫌悪したことがある。
- 信じられる相手がいない。
- 悩みを打ち明けられない。
裏切られた、辛い思いをさせられた、という傷は、その後も人を信じられない、悩みを話せないといった後遺症を残します。
前回は、信頼できる人、信頼すべき人の特徴をお話ししました。
ただし、こちらが信頼したいと思っても、相手があなたを信頼していなければ、相手は離れていってしまいます。
これではまた「裏切られた」と感じ、同じことの繰り返しに。
それを避けるには、あなたが「信頼される」ほかないのです。
信頼を得れば、相手のことも信じられる
信頼すべき相手とは
相手があなたにとってマイナスであれば、その人を信頼できるとは考えないでしょう。
多少厳しくてもあなたに成長の機会や学びを与えてくれる人は、それはマイナスとはいいませんね。
むしろプラスなはずです。
同様に約束を守る人、正義感がある人、責任がとれる人も、プラスです。
また、他人に対して何かしてあげようという心の余裕がある人、筋が通っている人も信頼できるといえます。
他人を無視する、不安・恐怖を与える、嘘や不義理を繰り返す人は、信頼できないといえるでしょう。
与える人、受け取る人、という考え方
そんな信頼も、与える・受け取るという二者がいますね。
他人のために何かしてあげようという心の余裕がある人は、与える人(Giver)です。
与える人の周りには、自然と同じように与える人が集まります。
受け取りたいだけ人がその人に近づこうとしても、自然とその人は離れていってしまいます。
受け取る人も、受け取る人同士で集まりやすく、そういう集団では「他人のために」という意識が薄いので、騙し合い・争い合いが起こります。
それを、与える人側はわかっているから、受け取るだけの人とは付き合わず、離れていってしまうのです。
裏切られた、知らないうちに離れていった、という経験があるとしたら、それは「受け取る」だけだったことが原因としてあげられます。
誰かのために何かをするという意識がないと、同じような離別を何度も繰り返します。
とはいえ、誰かに何かを与えるのが怖い、という人もいるでしょう。
この「与える」のは、実は簡単なところから始めることができます
あなたが「与える」のは自己犠牲ではない
誰かに何かを与えるのが怖い、と言う人は、よく、自己犠牲を与えることを想定しています。
他人の相談に乗っていると、自分の待ち合わせ時刻に遅れてしまう。
困っている人を助けていると、自分のお金がなくなってしまう。
しかも、見返りを期待している時点で「受け取る人」なわけなので、見返りを期待せず与えるのは難しい。
そんな風に思っているとしたら、「与える」のは自己犠牲ではなく、自分の目標を見失わないことが大事だ、と考えてください。
時間に遅れない程度に相談に乗る、後日時間を設けて相談を続ける。
自分の余暇も楽しみながら、余力があれば困っている人へ手を伸ばす。
これがいわゆる「与える人」で、成功する人です。
自己犠牲をし続ければ、成功は遠のき、燃え尽きてしまいます。
他人に何かをしてあげて、喜んでもらえたのが、自分も嬉しいと感じた。
これは、自己満足のようですが、自分の利益も、他人の利益も満たすことができています。
小さなことから、与えることは始められるのです。
仕事なら、自分に時間があれば手伝う、余裕がある時に手を貸す、ということでも始められるのです。
自分が信頼するためには、相手からも信頼を得る
誰も信じられない、ということは、誰にも与えられない、誰かに何かを与えるのを怖がっている状態。
これでは「受け取る人」から抜け出せず、いつまでも孤独が続きます。
小さなことから「与える人」を始めましょう。
自分が与える人になることで、他の与える人からの信頼を得て、居心地の良い場所を作ることができるのです。