繊細で真面目な人のメンタルケア講座 ~苦手な相手がいる④~
嫌われるのは怖いこと
- 他人の顔色をうかがう。
- 他人からどう見られているのか気になる。
- 嫌われないように、行動を選んでいる。
嫌われないための努力は体力が必要で、どうしても疲れてしまいます。
そんな疲れを感じた人のためのメンタルケア方法です。
上手な付き合い方をマスター!
相手からみたあなたの「印象」を変える
あなたが嫌っている相手を思い浮かべてください。
その人からいくらご機嫌をとられたからといって、嫌な印象はなかなかなくなりません。
「好いてもらおう」と思っても難しいのです。
これが「他人を変える」ことの難しさ。
しかし、嫌な印象はなかなか「好き」にはなりませんが、相手に接しているうち「悪い人じゃないかも?」と少しガードを緩めることあるでしょう。
これは「相手との関係を変える」ことです。
他人を変えることはできませんが、自分の言動を変えることで、相手との関係は変えることができます。
態度や言葉遣い、仕事や成績の状況を変えることで、相手との関係も徐々に良好になっていくのです。
できることから始めましょう。
無理して好意を獲得しようとしない、相手を選ぶ
しかし、あなたの「敵」に対して、無理に好意を得ようとしても時間や労力の消費がはげしいもの。
ここで、相手を見極めるようにしましょう。
たとえば、どうしてもあなたのことを嫌いな同僚がいたとします。
その人に時間や労力を割くのは非効率です。
むしろ、自分の上司や先輩と良好な関係を築けているほうが、精神上も仕事上もやりやすくなります。
席が近いけど話さない人、関わりが薄い人が、あなたを嫌っているように見えても、その人たちに好かれようとしなくてもよいのです。
あなたにとって、今後を大きく左右する可能性のある人と良好な関係を築けるよう、態度や言葉遣いなどを変え、自分を進化させましょう。
本当の自分を愛してもらおう
「失敗しちゃいけない」と思えば、あれもこれもと不安な点が出てくるでしょうし、修正・調整するのも一苦労だ、と気分が落ち込みます。
一方「成功させたい」「上達させたい」と思えば、課題が見つかり、達成するために前向きに捉えられます。
対人関係も同様です。
「嫌われたくない」と思っていると、自分の欠点を見せないようにし、嫌われると思ったら動けず、自分のしたいことを我慢します。
これは偽りの自分で、自分を押し殺していて、我慢だらけの、辛い・苦しいことです。
あなたの良さが伝わらないので、良い関係になるのは難しく、また心的疲労も大きくなります。
しかし、「好かれたい」と思えば、自分の長所を見せ、喜ばれると思ったことができ、自分のしたいことを伝えられます。
これは楽しみながら、幸せを感じながらできます。
ほかのどんなことでも「~しちゃいけない」とネガティブにとらえるより「~したい」「~しよう」とポジティブに考えを進めることが、精神的なストレスを減らしてくれます。
相手を見極め、ポジティブな考え方で、自分のできることから変えていけば、職場・学校などの環境も徐々に改善してくるのです。