就活お役立ち講座㉘「敬語の使い分け ~尊敬語と謙譲語~」
就労移行支援事業所リスタートでは、毎週月曜日就活対策講座を行っています。
就活対策講座では、ビジネスマナーや面接の練習など、就職活動をする上で必要なスキルを学んでいます。
「就活お役立ち講座」では、今まで講座で行ったものの復習や、今後必要となってくるであろうスキルについて紹介していきます。
尊敬語
敬語とは、相手に敬意を伝えお互いの立場を明確に表す言葉です。ビジネスシーンでは当然のスキルとなります。
場面に応じて敬語を正しく使うためには、各敬語の理解を深めておく必要があります。
まずは、尊敬語です。
尊敬語とは、相手の動作や状態などを直接高めることで、敬意を表す表現です。
そして、尊敬語を使う場合は、主語が必ず相手や相手に関係することになります。
尊敬語には、以下の種類があります。
①動詞+「れる」「られる」
「聞く」を「聞かれる」、「読む」を「読まれる」というように、動詞の後に「れる」や「られる」をつけます。
②「お(ご)」+「になる」「になさる」
「会う」を「お会いになる」、「確認する」を「ご確認なさる」というように、動詞の前に「お(ご)」を、動詞の後に「になる」「なさる」をつけます・
③特定の言葉に言い換える
「見る」を「ご覧になる」、「来る」を「いらっしゃる」というように、言葉そのものを言い換えます。
「見る」のように「見られる」「ご覧になる」と複数の敬語表現がある動詞に関しては、相手との関係性や状況によって使い分けましょう。
たとえば、同僚や先輩社員には「見られる」、役員や部長には「ご覧になる」というような使い分けをします。
謙譲語
次に謙譲語です。
謙譲語は、自分や身内の動作・状態などをへりくだって表現することで、相手に敬意を示します。
尊敬語と混同しないように注意しましょう。
謙譲語には、下記のような表現があります。
①「お(ご)」+「する」
「伝える」を「お伝えする」、「報告する」を「ご報告する」といったように、「お(ご)~する」と表現します。
②「お(ご)」+「いたす」
「休む」を「お休みいたす」、「連絡する」を「ご連絡いたす」といったように、「お(ご)~いたす」と表現します。
③動詞+「せていただく」
「座る」を「座らせていただく」、「送信する」を「送信させていただく」というように、「~せていただく」と表現します。
④特定の表現に言い換える
「会う」を「お目にかかる」、「食べる」を「いただく」というように、違う言葉に言い換えます。
この表現は、特定の動詞にしか使われません。
まとめ
今回は、敬語の使い方で尊敬語と謙譲語についてみていきました。
相手に敬意を表す方法ですが、間違って使ってしまうと大変失礼に当たるので、繰り返し練習して、マスターしていきましょう。