就活お役立ち講座㉚「敬語を使うときの注意点」

就労移行支援事業所リスタートでは、毎週月曜日就活対策講座を行っています。

就活対策講座では、ビジネスマナーや面接の練習など、就職活動をする上で必要なスキルを学んでいます。

「就活お役立ち講座」では、今まで講座で行ったものの復習や、今後必要となってくるであろうスキルについて紹介していきます。

敬語を使うときの注意点

各敬語の使い方や意味がわかったとても、思わぬところで使い方を間違ってしまうときがあります。

そうならないように、いくつか注意点を紹介します。

①「社内」と「社外」での敬語を区別する

敬語は「身内」か「相手側」かといった位置づけが常に必要になります。

社会の人と話す場合、自分の上司は「身内」になります。したがって、社長でも呼び捨てにし、社長の行為もへりくだった表現をする必要があります。

また、役職名はそれ自体が敬称表現です。

社外の人の前で「○○部長」と呼ぶのは間違いで、「部長の○○」という言い方が正しいです。

加えて、社外の役職についている人に対し、「○○部長さん」という呼び方をする人もいますが、これは二重敬称になるので正しくありません。

②クッション言葉を用いる

「お名前を教えていただいても宜しいでしょうか」という敬語がありますが、名前などを聞く場合はその前にクッション言葉を用います。

「恐れ入りますが」という言葉を前につけることによって、より丁寧な印象を与えることができます。

クッション言葉は、相手に尊敬の意を表す敬意表現です。

後に続く言葉をやわらかくする便利な言葉ですので、「失礼ですが」「恐れいりますが」などよく使うものに関しては、覚えていきましょう。

③過剰敬語にならないようにする

よくやりがちな例としては、「いただきます」の連発です。

「お送りいただいた企画書につきまして、検討させていただき、明日ご連絡させていただきます」というように、「いただく」をたくさん使ってしまいます。

これでは、聞いている相手をいら立たせてしまう可能性があります。

これをスッキリさせるには、使い過ぎている「いただく」という表現を別の言葉にして、「お送りいただいた企画書につきまして、検討した上で明日ご連絡いたします」のようにします。

この他に見られる過剰表現として、「お」や「ご」のつけ過ぎがあげられます。

「ご案内書とご明細書をご送付いたしますので、ご確認の上、ご不明点などがございましたらご連絡。。。」という例のようなものです。

この場合は、使い過ぎている「ご」を減らして、「案内書と明細書をお送りいたしますので、ご確認の上、不明点などがございましたらご連絡。。。」と相手の動詞のみに「ご」をつけます。

なぜ、相手の動詞につけるのかというと、ものよりも相手の動作を丁寧に表現することで、尊敬の意が伝わりやすくなるためです。

ビジネス特有の表現

上記で紹介した注意点以外でも、ビジネス特有の表現があります。

たとえば、何気なく発してしまいがちな「すみません」という言葉は、ビジネスシーンには適しません。

お詫びであれば「申し訳ございませんでした」、感謝を表すのであれば「ありがとうございます」と言い換えましょう。

また、「ちょっと」「じゃあ」といった言葉を、無意識に使っている人も多いでしょう。

しかし、こうした短い言葉にも気を配り、ビジネスシーンに適した言葉に言い換えることが大切です。

これくらいなら問題ないと思うかもしれませんが、些細なところに社会人としても品が表れます。

この場合、それぞれ「ちょっと」は「少々」に、「じゃあ」は「それでは」に言い換えます。

こういった小さな言葉にも気を配れるよう、意識して言葉を使い、自らの言葉遣いを研鑚していきましょう。