自己分析「人生のグラフ化」
自己分析講座
現在、高田馬場の就労移行支援事業所 リスタートでは、リモートによるプログラムを行っています。
自己分析のプログラムでは、人生をグラフにして分析を行いました。
人生のグラフ化
今日は、「人生グラフ」の作成をしていきます。
人生グラフは、X軸を年齢、Y軸を幸福度とした折れ線グラフです。
幸福度というのは、”主観”で見て自分自身が幸福であったか、それとも人生が楽しくなかったかの尺度です。
人生グラフには、あなたの幸福度が大きく変化したタイミングを書き入れていきます。
何歳の時に、どんな出来事があって幸福だったのか。
何歳の時に、どんな出来事が原因で人生が楽しくなくなってしまったのか。
あくまで主観で判断するため、例え他者から見れば小さな出来事であっても、自分にとって大きな影響を受けた出来事だったのであればグラフに含めるようにしてください。
グラフ化することで、自分の人生の分岐点が見えてきます。
人生グラフの作成によって、以下のような分析を行うことができます。
自分の考え方に影響を与えた出来事
人生グラフにおいて、大きくマイナスに向かってグラフが進んでしまっているタイミングの出来事は、自分の考え方に悪影響を与えている可能性があります。
例えば、小学生のころに発表会で自分の用意した発表をしたら、周囲から笑われてしまった、という経験があり、そこで幸福度が落ちてしまっていたとします。
その場合、もしかするとその経験から「自分の考えを人に伝えるのは良くないことだ」とか、「大勢の前で話すと失敗する」といったような認識が生まれてしまっているかもしれません。
もしもそうであるならば、そういった考えはその後の人生において、自分自身を苦しめる制限となってしまっていたと思います。
この分析を行うことで、その認識が過去の出来事によって作られた”思い込み”であると気づければ、だんだんと他の選択肢が見えるようになっていくはずです。
自分のモチベーションとなること
人生グラフにおいて、プラスに向かってグラフが進んでいるタイミングで起きている出来事は、自分自身の興味があること、モチベーションとなることであると考えられます。
例えば、新しい友人ができたり、所属しているグループで何かを成し遂げたときにグラフがプラスになっている人であれば、周囲の人との関係がモチベーションとなっていることが考えられます。
自分のモチベーションがわかっていることは、仕事選びをするときに役に立つほか、ストレスをコントロールし、快適に暮らしていくためにも重要です。
困難にぶつかったときの対処
人生グラフにおいて、マイナスからプラスにグラフが変化したタイミングに焦点を当てることで、困難にぶつかったとき、自分がどのように対処してきたのかを振り返ることができます。
過去に、幸福度が下がってしまう出来事に対してうまく対処ができていたのであれば、その方法はこれ以降に困難にぶつかったときにも役に立ちます。
一方で、中々対処ができずに苦しんでいた時期があったのならば、そこから抜け出せなかった理由と、どのような自分であれば対処ができていたのかを考えることで、当時にはできなかった問題を解決するための方法が見えてくる場合もあります。