ワンランク上の感情ケア ~その12 落ち込んでいませんか?~

こんな落ち込み方、してませんか?

友達とのパターン

誰とでも仲良くしたいK君。

クラスのみんな、バイト先のみんなとも仲良く過ごしています。

遊びにいったり、勉強したり、楽しくすごしていたのですが、

そのうちの一人が、

「K君って八方美人だよね」

と言ってきました。

その瞬間から、K君の頭の中はネガティブ思考。

嫌われてしまったのかな?・・・

どんな言葉がそう思わせてしまったんだろう・・・

もしかしたらあのときの発言かも・・・言わなきゃよかった・・・

もしかしたらみんなも同じように思っているかもしれない・・・

友達付き合いに向いてないのかな・・・

誰からも好かれてないのかも・・・

一人から言われたひとことがきっかけで、

過去の自分の言動をあれこれと後悔しはじめ、

これまでうまくいっていた友達付き合いも、幻だったのではないかと信じられなくなってしまいました。

仕事のパターン

仕事には目的意識を持って、積極的に取り組んでいたリス太君。

毎回、きちんとお客様向けの資料を作成し、お客様からも好かれている営業担当です。

ある日、いつもよくしてくださるお客様から質問が。

その質問に答えられず、リス太君は自分の勉強不足を実感します。

もっと勉強しなきゃ・・・

答えられないなんて、全然だめな営業マンだ・・・

いつもの資料じゃ不十分だったのかな・・・

お客様から好かれるわけがない・・・怒られているに違いない・・・

リス太君も、ささいなことがきっかけとなり過去を悔やみ、

資料作成も頑張っていたのに自信がなくなってしまいました。

落ち込みのしくみ

なんで落ち込むの?

思い通りにいかなかったとき。

失敗したとき。

私たちがネガティブになっているとき、それは変えられない過去や、不確実な未来への悲観です。

過去のことを「ああすれば・・・」「こうしていたら・・・」と考えるのは、自分を責めることです。

過去の自分を責めても過去は変わりませんが、ネガティブになっているとそのことに気が付けません。

そうして自分の精神力、体力を消費することで、自分を過小評価しだします。

「誰からも好かれていない」「実はいつも失敗していたのでは」と事実ではないことを考えてしまったり。

「結局何をやってもだめ」「向いていない」などと未来を悲観してしまいます。

未来への悲観もあり、失敗した点だけを治せばいいのに、何をやってもうまくいかない、と思い込んでしまいます。

私たちのネガティブは、実はこうしてうまれています。

この負のループから、私たちはどうやって立ち直るのでしょうか?

 

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