ワンランク上の感情ケア ~その15 優しい言葉をかけてあげる~
ループを抜け出して、目の前の問題を解決!
- ネガティブ。落ち込みやすい。
- ひとつ失敗すると、成功体験があっても見えなくなる。
- ネガティブのループに入って、抜け出せない。
- 一度失敗すると、あれもこれもと不安になる。
ネガティブになっているときは、過去のことをあれこれ考えてしまいます。
あの時もだめだった、もっと頑張れたはずなのに、どうしてできなかったんだ・・・
そんな風に自分を責めていると、これまで上手くいっていたことが全く見えなくなってしまいます。
何をやってもだめだ、未来でもきっと失敗する、どんどん人生下降していく・・・
過去のことだけじゃなく未来のこともネガティブに考えてしまうようになって、
行動する元気を奪います。
元気がなくなって、さらに失敗をしてしまって、どんどんネガティブに・・・
そんなループを抜け出し、今目の前にある不安を解決しましょう。
「過去」「未来」から「現実」へ
「現実」の気持ちを落ち着けてあげる
ネガティブがループするのは、過去、未来のことを考えてしまって身動きが取れなくなってしまうから。
大切な「今」、目の前にある問題を考えられなくなってしまいます。
だから、
- なんだか気分がよくないなあ。
- ネガティブなことばっかり考えちゃう。
- そわそわしている。
と感じたら、「今」を意識するようにしてみましょう。
- 今、気分がよくないと感じている。
- 今、ネガティブなことを考えている。
- 今、そわそわしている。
「今」自分がどうなのかを言葉にすることで、「今」に気が付くことができます。
それだけで意識が「今」に戻ってくるので、「過去」「未来」を悲観するループから抜け出しましょう。
落ち込みに引き戻されてしまう人は?
意識が現実を捉えなおすことができれば、自然と心は落ち着いてきます。
しかしまだそのままでは、すぐに過去や未来に意識が飛んでしまいやすい状態です。
そこで、客観性をより高めてあげましょう。
まずは書き出してみるところから。
ぐるぐると考えてしまっていることを、思うままに書き出してみましょう。
それだけでも「今」にとどまることができます。
また、自分の落ち込みは、どのくらいの強度か、重さなら、お金なら・・・と数値化すると客観性が自然と高まります。
行きやすい未来を作る
「過去」「未来」の考え事から少し意識が逸れたな、と感じたら、
現実の課題を解決して生きやすい未来を作りましょう。
そのために必要なのは、ここでも現実をとらえる客観性です。
たとえば、自分以外の誰かが同じことで落ち込んでいたとしたら。
あなたがその人に声をかけるとき、どのように声をかけますか?
- ちゃんと頑張った部分もあるんだから。
- 全部だめってわけではないから元気出して。
- 誰だって失敗することはあるんだから、大丈夫。
そんな言葉が出てくると思います。
自分を責め続けていた時間が長いほど、自分に対して優しい言葉をかけてあげられず、落ち込みが続きます。
しかし、自分以外の誰かに声をかけるなら、と考えてみることで、
自分に対してかけてあげるべき優しい言葉で、自分を認めてあげることができるでしょう。
こうして、落ち込みのループから自分を救ってあげて、生きやすい未来のための優しいアドバイスを見つけてあげましょう。