自己分析「過去のネガティブな出来事に目を向ける」

自己分析講座

現在、高田馬場の就労移行支援事業所 リスタートでは、リモートによるプログラムを行っています。

自己分析のプログラムでは、人生グラフを見ながら、過去のネガティブな部分に目を向けていきました。

今までの人生においてイヤだったこと

前回の自己分析講座では、禁止令から作られる「基本的構え」が周囲の人との関わり方に大きな影響を与えるということについて話しました。

禁止令に限らず、今現在の考え方、価値観、性格といったものの多くは過去の経験から作られています。

特に、「悲しかったこと」「イヤだったこと」「つらかったこと」「怖かったこと」といったネガティブな経験は、自分の行動を制限する考え方を作り出します。

例えば、小学校の頃に友達とケンカしたことがきっかけで口を聞いてもらえなくなり、裏切られたように感じたという経験を持つ人がいたとします。

するとそれ以降、人を信用しても裏切られてしまうという考えが根付いてしまい、人付き合いを避けるようになる、といったことがあります。

これは、再び自分が傷つけられることを避けるための心の動きであり、まるまる変えなければ幸せになれないなどと言うつもりはありません。

しかし、この考えがあるために相談したり、遊びに行ったりするような友人を作ることができず、辛い思いをしているようであれば、その考えを変えていき、制限を緩めた方が生きやすくなるでしょう。

こういった、「変えていきたい考えや価値観」を見つけるために行うのが今回の分析なのです。

この分析を行う際には、以前に作成した”人生グラフ”が役に立ちます。

マイナスの方向に向けてグラフが進んだきっかけとなった出来事は、それだけ大きな影響を自分に与えている可能性があるのです。

そのときに起きた出来事を思い出すだけではなく、”なぜ”その出来事が辛かったのかに目を向けると、そこから自分にかけてしまった制限が見えやすくなってきます。

この、自分にかけてしまっている制限というのは、言い換えてしまえば”思い込み”に過ぎません。

何かのルールで決まっているわけでも誰かが作ったものでもなく、自分がそう考えているだけのことなのです。

自分が作ったルールならば、自分でそのルールを変えることもできるはずです。

ネガティブな過去を思い出すのは簡単なことではありませんが、今後の自分が生きやすくなるために、ゆっくりで大丈夫なので分析を進めていきましょう。

 

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