ワンランク上の感情ケア ~その17 自分をいたわってあげる~

今ある問題を考えてみよう

  • ネガティブ。落ち込みやすい。
  • ひとつ失敗すると、成功体験があっても見えなくなる。
  • ネガティブのループに入って、抜け出せない。
  • 一度失敗すると、あれもこれもと不安になる。

ネガティブなとき、気分が悪いとき、落ち込んでしまったとき・・・

過去や未来の暗い部分ばかりを考えてしまいます。

今の自分が落ち込んでいるということ、「今」何をしているのかということを考えるとそんな暗い思考からは離れることができます。

今度は、自分をいたわりつつ、意識を現実に向けてあげましょう。

自分をいたわってあげられる方法

「今」の自分をいたわる

自分と同じ状況に、親しい人がいたとします。

その相手が落ち込んでいるとき、あなたならどう声をかけますか?

きっと、元気を出して、とか、頑張ったね、とか優しい言葉をかけてあげられるのではないでしょうか。

落ち込んでいるときは、自分に対して客観的になれないもの。

そして、自分を責めてきた時間が長いほど、自分に対しては優しい言葉が出てこないものです。

しかし誰かに対してかける優しい助言を、あなた自身にもかけてあげてもよいのです。

落ち込む必要がない「思い込み」

失敗したからもうだめ、と落ち込んでしまいますが、「もうダメ」なのは事実でしょうか。

もうダメだ、と思ったのは、

  • 呆れられた気がする
  • 冷たい気がする

といった推測でしかないことがほとんどです。

事実なのは失敗したことだけ。

逆に、もうダメだ、と言うのが間違いだという客観的事実を探してみましょう。

  • 失敗よりも成功のほうが大きな利益になった。
  • 周りがフォローしてくれた。

そんな事実があるでしょう。

落ち込んでいるときほど客観性がない時間はありません。

客観的事実だけをもとにして、失敗したけど次からは○○に気を付ける、と自然に前がむけるのです。

自分のいい点を見つけてあげる

本当に、落ち込んでいるときは自分に対しての客観性がかなり低くなります。

だから少し無理やりにでも、自分のいい部分を探してみてあげましょう。

  • これまで頑張ってきたこと3つあげてみる
  • 成績を残した経験を思い出してみる
  • 今、1つでもうまくいっていること

必ずポジティブな面はあります。

落ち込みで見えなくなっているだけです。

探してあげましょう。

落ち込んでいて、いいこととは

客観性が失われるあまり、

推測・思い込みで落ち込んだり、ポジティブ面を無視していたり、自分を責めてしまったり。

しかし、そればかり考え込んでしまっていても、どんどん落ち込んでしまいます。

落ち込んだときは自分に、このまま落ち込んでてもいいことはないぞ?と言い聞かせてあげてください。

さらに視野を広げるために

誰かに話してみるというのも客観性を引き出す方法です。

仕事帰りに、学校帰りに、SNSで・・・と考えてみましょう。

ただし、自分と同じ立場の人に話すのはあまりおすすめではありません。

似たような辛さを現在進行形で味わっているから、お互いに引っ張り合って落ち込んでしまいます。

職場が違う、立場が違う、家族や友達に話すことで、狭くなっている視野が広がっていきます。

 

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