就活お役立ち講座52「給与について」
就労移行支援事業所リスタートでは、毎週月曜日就活対策講座を行っています。
就活対策講座では、ビジネスマナーや面接の練習など、就職活動をする上で必要なスキルを学んでいます。
「就活お役立ち講座」では、今まで講座で行ったものの復習や、今後必要となってくるであろうスキルについて紹介していきます。
給与について
新入社員が初任給の給与明細書を見て、実際に記載されている額より受け取り額が少ないと経理担当者に問い合わせることはよくあることです。
しかし、もらえる額、いわゆる「手取り」は差引支給額です。
そのため、手取りが総支給額より少ないのは、当たり前のことなのです。
このような間違いをしないためにも、給与明細書にある項目の意味を知っておきましょう。
はじめに、給与(給料)という言葉ですが、これは会社からもらうすべてのお金(賃金)の中で、毎月決まって支払われるものを指します。
そして、毎月、会社から受け取る給与明細書の形態は、会社によってさまざまですが、通常は大きく「勤怠欄」「支給欄」「控除欄」に分かれています。
その中で、支給欄と控除欄に着目すると、会社から支給されるお金の意味合いがわかってきます。
まず、支給欄は、基本給とさまざまな手当といったもので構成されていることがほとんどです。
この基本給とは、給与のベースとなるものです。
これに、種類は会社によって異なりますが、一般的に住宅手当、家族手当などが加えられ、さらに残業手当、休日出勤手当などが上乗せされます。
そして、支給欄にある「総支給額」には、これらすべてを合計した給与の総額が書かれています。
続いて、控除欄には、給与から差し引かれるものが記されています。
会社によって大きく異なる点はありますが、控除欄は、大きく「税金」「社会保険料」「その他」の3つに分けることができます。
「税金」と「社会保険料」はどこの会社でも共通して差し引かれるもので、「その他」は会社ごと、社員ごとに違います。
「その他」に記されるものとして、積み立てで貯蓄をしている場合の貯蓄額や任意で加入している保険の保険料、社員会の会費などが挙げられます。
そして、控除欄にある「控除合計」が、これら給与から差し引くものの合計を示したものです。
その下にある「差引支給額」は、総支給額から控除合計を引いたものです。
上記で述べた通り、これが「手取り」になります。
残業について
労働基準法では、原則として労働時間は1日8時間、週40時間を超えてはならないと定められています。
しかし、忙しい時期などに会社側としては、もっと働いてもらいたいという場合もあります。
そこで、会社は従業員の代表などと協定を結び、労働基準監督署に届け出れば、従業員に残業させてもよいということになっています。
ただし、会社は従業員に残業をさせた場合、時間外の割増賃金を支払わなければなりません。
休日・休暇について
「休日」と「休暇」という言葉がありますが、これらの違いを明確に知っているでしょうか。
会社の就業規則などを正確に読み取るためにも、この2つの違いを知っておきましょう。
休日とは働く義務のない日のことで、休暇とは本来働く義務のある日に仕事を休むことです。
また、休日や休暇には、法律で定められたものと会社が自由に定めたものがあります。