繊細で真面目な人のメンタルケア講座 ~評価してほしい、認めてほしい!②~
目次
頑張りをきちんと評価してもらう
- 真面目にやっているのに、昇進できない。
- 評価してもらえない、と感じる。
- 後輩や同僚は評価してもらっているのに、自分だけ評価されていない。
- デキる人になりたい。
誰だって、ミスのないよう、期限に余裕を持たせつつ、仕事をしています。
言われたこともきちんとメモをとり、熱心に取り組んでいます。
それでも評価があがらない、頑張ってるのに昇進できない、それは何故でしょう?
もしかしたら上司がきちんと評価してくれないのは、社内体制が原因にあるかもしれません。
でも社内体制を変える、そこに訴えるということはなかなか難しいもの。
ではどうしたらよいでしょう?
評価して! と思ったら
評価してもらえない理由を知る
評価してもらえないのは、ずばり、上司が求めるレベルに達していないから、ということに尽きます。
とても頑張っている、会社の発展に貢献しようという意思が感じられる、と上司が思えば、自然と評価は上がっていくでしょう。
しかし、頑張っている、というだけでは、評価は上げにくいのです。
なぜなら、頑張っている、プラス、自分で考えたプラスアルファをして仕事や事業を改善している、という人がいるからです。
しっかりやっていても評価されない
先輩、上司、マニュアル、研修。
仕事を覚えるための指示は多数ありますね。
指示の内容を抜け・モレなく聞き取り、自分で復唱して確かめる。
曖昧な点、イメージがつきにくい点は質問する。
しっかりメモをとって、抜け・モレなく実行する・・・
これは、指示を100%正確に受け取り、100%正確に実行しています。
しかし、これでは100点満点ではありません。
教えられたことを覚える、指示通りにやる、というのは、誰でもできて当然で、それだけを完璧にやったとしてもあくまで平均点、60点程度にとどまるのです。
このことを知っている人、気づいた人は、残りの40点を埋めようと、
自分でよりよい方法を探したり、効率化したり、質を高めようと先輩から学んだり、スキルを高めるため書籍で勉強したり、と自発的に考えて行動することができます。
そういった行動が100点満点につながるため、評価されやすいのです。
一方、指示を100%正確に実行すれば100点満点だ、と思っていると、
点数をあげるために自発的に努力をするという発想には至りませんし、
その状態では上司から見てもあくまで平均水準であるため評価も上がりにくく、
本人としては評価をされていないと感じている状態になってしまうのです。
評価されるべき!? チェックしてみよう
できているかな? | 平均以下かも | 平均点! | プラスアルファ! |
言われたこと、教わったことは・・・ | メモをとらない | 抜け・モレなく聞き取る・メモする、実行する | 自分から確認する |
マニュアルは・・・ | たまに無視してしまう | マニュアル通りの実行は当然 | もっといい方法がないか考える |
スキルアップは・・・ | 教えてもらえなければ、しない | 教えてもらった範囲内で目指す | 書籍やネット、セミナーなどに自主的に取り組む |
コミュニケーションは・・・ | 必要ない、向上させなくてもいい | 必要に応じて報連相 | もっとよくならないかな?と書籍やセミナーで学ぶ |
平均点以下だともちろん評価はされにくいでしょう。
もっとも多いのは、「平均点」のところの行動でとどまっているのに、平均点以上の評価を求めているパターン。
プラスアルファまでできないと、自発的に仕事の効率や質を高める努力をしないと、評価はされないのです。
評価してもらう! そのためにできること
自発的に努力をしないと、評価はあげてもらえないのか・・・
そのように考えてしまうと思いますが、その努力をすれば、評価は上がってやりがいが出てくることはもちろん、仕事の質や効率が高まり、楽しくなってきます。
質を高めるためには、
・パソコンスキルの向上(オフィスソフトの効率的な使い方、ショートカットを覚える、ビジネス文書のテンプレートを学ぶ、など
・コミュニケーションスキルの向上(報連相のタイミングを考える、相手が求めている情報を的確に伝える、表情をうまく使う、など
・仕事の能力を高める(正確に迅速にメモをとるスキル、ビジネスの基本だけでなく応用を学ぶ、など
といった学習が必要でしょう。
また営業職であれば、競合他社の調査、市場調査などを積極的にやってみたり、
事務職であれば、効率化やソフト導入を提案してみたり、など様々なことができます。
評価される人は、そういった自分磨きを、通勤時間や寝る前などを利用し、調査・読書といった方法で行っています。
「同じ仕事をしているのに、なぜあの人だけ評価されるの?」と思っているとしたら、それはその人が陰で努力をしているからなのです。
報連相の技術を高め、共感能力を高め、文書作成の速度やスキルも向上させ・・・と努力をしていれば、自然とデキる人になるからです。
これからも役立つスキル
AIに仕事をとられてしまうのでは、という心配もあるでしょうが、そういった心配がある人こそ、自発的な学習でスキルを磨くと役にたちます。
コミュニケーション能力や、相手が求めているものを察知する共感能力、そういったものはAIにはないスキルです。
データから適切な判断を導くことはできても、相手の心に共感する一言を発することができるのは人間だけ。
そういった能力を身に着けるためにも、言われたことだけをやって100点満点、という思考から抜け出し、
新たなスキルを身に着けるようコミュニケーション、仕事術を積極的に学ぶべきなのかもしれません。