就活お役立ち講座54「売上と利益について」
就労移行支援事業所リスタートでは、毎週月曜日就活対策講座を行っています。
就活対策講座では、ビジネスマナーや面接の練習など、就職活動をする上で必要なスキルを学んでいます。
「就活お役立ち講座」では、今まで講座で行ったものの復習や、今後必要となってくるであろうスキルについて紹介していきます。
売上と利益の違い
皆さんは、「売上」と「利益」の違いを理解していますでしょうか。
売上と利益は、どのような会社においても、より儲けを出すために常に考えられていることです。
そして、仕事をする上でも、知っておくべきことなので、正しく意味を理解しましょう。
そのためには、「売上ーコスト=利益」という計算式でシンプルに考えます。
これで、とても簡単に売上と利益の違いを把握することができます。
例えば、Aという商品を1個100円で1000個販売すれば、会社には100,000円が入ってきます。これが売上です。
しかし、商品を作るためには当然お金がかかります。
1個当たり80円であれば、80円×1000個で、80000円です。
この支出が「コスト」です。
そして、売上からコストを差し引いて残ったものが利益です。
この例で言うと、80000円のコストで製造し、100000円分を販売したので、差額は20000円。
つまり、利益は20000円ということになります。
売上とコストの関係
会社がどのくらい儲かっているのかを知るには、事業活動によって生じたすべての費用をコストとして考えなくてはいけません。
そのため、一般的に会社は、コストを「売上原価」と「販売及び一般管理費」の2つに分けて考え、計算しています。
売上原価とは、商品を仕入れたり、作ったりする際にかかる費用のことです。
商品を作る際にかかる費用は、「モノ(材料費)」「人(労務費)」「その他(経費)」の3つの要素に分けて考えることができます。
労務費とは、製品を作る人にかかる費用(給料など)です。
もう1つのコストである販売及び一般管理費とは、商品を販売するために必要な費用や、会社の事業活動を管理するための費用になります。
具体的に言うと、販売する人の給料、店舗の家賃、水道光熱費、通信費などで、どれも商品を販売するために欠かせません。
このように、事業活動を行うには、さまざまなコストがかかります。
そのため、基本的には商品をたくさん売れば利益は大きくなりますが、必ずしもそうとは限らないということになります。
つまり、売上が増えても、コストが増えてしまうと、利益は思うほど増えないのです。
たとえば、商品をより販売するために多くの販売員を雇えば、それだけ人件費は大きくなります。
そのため、会社が利益を上げるには、会社に入ってくるお金(売上)と会社から出ていくお金(コスト)の両方を考慮しなければならないのです。