認知行動療法講座「適応的思考の練習②」
新聞読解
以下、記事の要約です。
新型コロナウイルスの出現によって、暮らし方や働き方は変わりました。オンラインを使った会議や商談が定着し、在宅勤務が広がって満員電車の通勤も減りました。新型コロナの混乱が収束した後も、かつてのような働き方には戻らないでしょう。新型コロナによって、まるで時計の針の進み方が速まったかのように、「未来の働き方」がやって来たのです。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- コロナはまさに働き方について考えなおすきっかけにもなっており、能力がますます重要となっている
- コロナ騒動が収束したら元通りになると思っていたが、定着してしまった様々なことは後戻りせず続いていくのだと感じた
- 働き方が変わったことで個人の能力が以前よりも大事になってくると実感した
コロナウィルスが落ち着いてきたら、前と同じ生活になるのかといえば、実際にはまったく同じにはならないでしょう。
この期間見えてきた、「未来の」働き方によって、個々が過ごしやすい社会になっていくと良いですね。
認知行動療法講座
今日も、適応的思考を作る練習をしました。
今回の例はこちらです。
Dさんのコラム
・自動思考
1)プレゼンは成功させなければいけないのに、全然うまくいかなかった。まとめられていることなど、プレゼンをする以上当たり前のことだ。
2)自信がなく、不安でいっぱいなので、このままやったら本番のプレゼンもうまくいかないだろう。失敗したらみんなから批判を受けて、肩身が狭くなるに違いない。
・根拠
1)すらすらと言えず、つっかえてしまったところがあった。
2)本番では外部の人も見ている前でプレゼンをしなければいけない。
本番を前にして、強い不安を覚えている。
・反証
1)「しっかりまとめられているな」と上司に言われた。
同僚に感想を聞いてみたところ、「わかりやすいと思った」と言われた。
もし失敗してしまっても、それで終わりというわけではない。
2)不安なことは失敗する根拠にはならないし、まだ準備をする時間もある。
うまく行かないという証拠はどこにもない。
適応的思考
それぞれの自動思考に対応する根拠と反証を繋げ、整えていきましょう。
1)すらすらと言えず、つっかえてしまったところもあったが、しっかりまとめられていると褒められたし、同僚もわかりやすいと言ってくれた。もしも失敗してしまったとしても、それでクビになるというわけでもない。リラックスして挑めばいい。
2)本番では外部の人にも見られるので、今現在強い不安を覚えているが、準備のための時間はまだあるし、不安だから失敗するとも限らない。今から悩むのでなく、準備を進めて行こう。