就活SST「情報の階層を意識する」
新聞読解「景気持ち直し、なお低水準」
以下、記事の要約です。
新型コロナウィルスの影響が一服し、生産や消費に持ち直しの動きが出てきた。
足元の統計では上向きの傾向がみられて「最悪期」は脱した形だが、景気の本格回復への足取りは重い。給付金効果で大型テレビや調理架電の販売が好調の様子。
また、在宅時間が増えてパスコンの販売が増えているとのこと。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- 旅行系など感染者数の増減で苦しい状態が続きそう。
- 各地域が景気回復のため頑張っていると感じた。
- コロナの影響がまだまだおさまらなさそう。
今後、設備投資や雇用情勢が前向きに変わると良いですね!
就活SST
前回の就活SSTでは、話を図解して整理する方法を紹介しました。
今回はその続きとして、情報の階層について説明していきます。
情報の階層を意識する
前回のSSTでは、相手の話についていくのが難しい場合や、飛び飛びで理解し辛い場合のテクニックとして、話を図解するという方法について話しました。
図解することで、「何の話を、何のためにしているのか」という全体像を明確に出来れば、話を理解しやすくなります。
また、この方法は、自分が話をするための準備としても役に立つと話しました。
話のポイントを整理するためには、情報の”階層”を意識することが必要です。
本当に重要な伝えたいことと、些末な情報とを分けて考えることで、話の軸を見失わずに話せるようになります。
例題
以下は、自分の「強み」についてアピールしている文章です。
「私の強みは、約束を守ることや、任された仕事をやり通すことです。あとは責任感もあるほうだと思うので、始めたことを途中で投げ出したりしません。それから、周り
の人とコミュニケーションをまめに取るようにしているので社交性もあり、笑顔がいいねと言われることもよくあります。
この文章を口で説明されたとして、いろいろと強みがあるのはわかるものの、結局のところどんなことが強みとなっているのかがイマイチわかりづらいのではないかと思います。
その理由は、異なる「階層」の言葉をごちゃまぜにして話していることにあります。
階層とは、その情報が意味する大きさのことです。
「約束を守る」「任された仕事をやり通す」「まわりの人とコミュニケーションをまめに取る」「笑顔(で人と接する)」は、それぞれ具体的なアクションを示す情報(第二階層)であるのに対して、「社交性」や「責任感」はもっと大きな概念(第一階層)です。
「社交性」や「責任感」は、具体的なことがらをまとめる役割の言葉であるにも関わらず、2つの階層が混ざってしまっているためにわかりにくくなっていると考えられます。
階層を意識して話を組み立て直すと、以下のようになります。
「私の強みは、大きく分けて、〝責任感”と〝社交性“の2つがあります。まず責任感については、今まで、どんな仕事もやり通すことを信念に、一度も投げ出すことはありませんでした。また、社交性についても、意識的にコミュニケーションを取ることを心掛けており、笑顔がチャームポイントと言われます」
この話し方であれば、「責任感」と「社交性」の2点が強みなのだとわかりやすく、その上でそれぞれの具体例がどちらの強みについてのことなのかもはっきりとしているので、情報をスムーズに理解することができるのではないかと思います。