繊細で真面目な人のメンタルケア講座 ~家族トラブル② 夫婦間トラブル~
目次
家庭の環境は一番大事!
- 親子喧嘩、夫婦喧嘩がある。
- 家庭のトラブルが仕事に差し支えている。
- 家にいたくない。
- 家族とのコミュニケーションの仕方がわからない。
両親が喧嘩しているのを見ると、居心地が悪くなってしまいませんか?
夫婦喧嘩、子供とのトラブル・・・
価値観は人それぞれですのでトラブルも起きて当然。
しかし、放っておいてしまうと、日中の外部での活動へも影響が出てきます。
そのストレスをまた家庭でぶつけてしまう、というループになりがち。
いつも一緒にいる家族だから、一番長い時間一緒にいる家族だから、
家族内トラブルは真っ先にケアしなくてはいけないものなのです。
もしパートナーとのトラブルが起きたら・・・
それこそ、違う環境で育ってきた二人ですから、価値観が異なるのは当然です。
結婚をしたからといって価値観は完全に一致するわけではありません。
喧嘩とまではいかなくとも、トラブルが起きたときに意見を述べ合うといったことは必ずあるでしょう。
喧嘩になってしまったとき
どの夫婦であっても、どの家族でも、必ず意見の相違は起きます。
しかし、意見の相違があったとき上手に解決できる夫婦と、そうでない夫婦があります。
違いは、「感情的にならない」こと、「自分の価値観だけを押し付けない」こと。
意見を述べ合っていると、なかなか合意に至らず怒りが沸いてきてしまうことがあります。
喧嘩の発端が怒りであることも多いものです。
しかし、怒りと言うのは誰しもが感じやすく、さらに近い距離にいる相手にはより感じやすくぶつけてしまいやすいもの。
しさらに怒りというのは連鎖反応を起こしやすく、相手にも飛び火し、感情的な言い争いになってしまいます。
これでは解決しないどころか、関係が悪化してしまうでしょう。
自分が怒っている、と実感したら、深呼吸をしてみる、時間を置いてみる。
怒っている相手には論理的に伝えても全て反論だととらえられてしまうため、いったん聞き流し時間を置く必要もあるでしょう。
言い争いの原因はどうであれ、怒りのままコミュニケーションを進めないことです。
そもそもトラブルを防ぎたい!
現在トラブルを抱えている家庭でも、トラブルがなく円満な家庭でも、みんなで平和に過ごしたい、と誰もが思うことでしょう。
トラブルを防ぐためには、自分の不満だけでなく、ポジティブなことも共有していく必要があります。
理論で理解するか、共感で安心するか
コミュニケーションの方法① 会話
たまに口を開けば喧嘩・・・といった環境は居心地が悪いですね。
コミュニケーションをとっていないと、トラブルが起きたときお互いの状況への理解ができず一方的になってしまいます。
方法としては、「会話」か、「文字」か、どちらでもよいのです。
会話をするとしたら、テレビやスマホ、新聞、雑誌といったものを見る手を止めて、コミュニケーションに専念しましょう。
このとき大切なのは2点あります。
まず、相手の目を見ること、相槌・うなずきを返すこと、といった「非言語のコミュニケーション」。
話を聞いていても、身体や視線が相手を見ていなければ、「ちゃんと聞いてもらえている」という実感を得られず不満につながるのです。
そして、ネガティブなことばかり伝えない、ということも大切です。
愚痴を話してすっきりしたいという気持ちもあるでしょうが、聞いている側としては同意や共感が難しく、
また家庭は癒しの場であるため、とくにネガティブな話題は苦手なのです。
また、会話にはストレス解消の効果もあるため、相手の話をしっかり聞いてあげるということも大切です。
コミュニケーションの方法② 文字
もし会話の時間が十分にとれないのであれば、文字で伝えてみましょう。
ホワイトボードやスマホでの感情の共有でも問題ありません。
不満や愚痴を書き連ねるのは簡単ですが、ネガティブな話題だけではうんざりしてしまいます。
逆に、ポジティブな話題が多くを占めるよう意識しましょう。
幸せ、楽しさ、嬉しさを感じることが9割であれば、残り1割の要望は問題ないでしょう。
パートナーはどう感じているのか、ということがわかるようになるだけで、相手の状況や価値観への理解がすすみ、対立を防ぐこともできます。
会話でも、文章でも、どちらにしても、自分の価値観だけを押し付けないこと、ネガティブな話題だけを共有しないこと。
そして「ありがとう」という相手への感謝の気持ちを伝えることが、家庭でも職場でも、どのような対人関係においても相手との関係を良好にする最善の手段です。