自分の人生を支配している「思い込み」 ㉓ ~できないの裏にある”したい”~
就労移行支援事業所 リスタート では、毎週金曜日に自己分析講座をやっています。
自己分析講座では、「自分を知り、人に説明できるようになること」と、「自分で自分にかけてしまっている『制限』に気づき、苦手を克服すること」の2点を軸に分析を進めています。
ここでは、自分について知り、『制限』から抜け出すために、「思い込み」というものについて考えていきたいと思います。
できないの裏にある”したい”
英会話の広告を見て、「自分にはできないだろうな」と思ってスルーした、なんて経験はありませんか?
他にも、セミナーで聞いた講師の話に共感しつつも「自分だったらここまではできないなー」と思ったとか。
あるいは、尊敬する人の伝記を読んですごいなあと思いつつ、「自分はこう離れないな」と思ったことはないですか?
こういった「できない」という思い込みの裏には、必ず”したい”という気持ちが隠れているのです。
もしもあなたが英会話にそもそも興味がなければ、広告が目に入ったとしても「できる/できない」という考えが浮かぶでしょうか。
興味があり、「したい」という気持ちがあるからこそ、「できない」という考えが浮かんでくるのです。
それならなぜ、「できる」「できない」と2つの可能性が提示されているなか、すぐに「できない」を選んで諦めてしまうのでしょうか。
それは、過去の経験によって作られた心の壁が、自分自身を守ろうとしているからです。
この壁は、心理学では「メンタルブロック」などと呼ばれています。
英会話を「できない」と諦めてしまった人は、もしかしたら小さい頃、両親によって通わされた習い事が続けられず、小言を言われてしまった、なんて経験があったのかもしれません。
再度失敗を繰り返さないために、やる前から「自分には無理だ」と決めつけ、挑戦を避けてしまうのです。
心の壁は、「それがしたい、しかし、それをしない」という葛藤の状態です。
そのため、心の壁を打ち壊してやることができれば、奥に隠れてしまっていた”したい”という気持ちが表に出てきて、行動するために背中を押してくれます。
心の壁を壊すためには、「したい」という思いを躊躇させているもの、つまりは「しない理由」を見つける必要があります。
次回、「したくない理由」を3つのパターンに分けて分析し、心の壁を壊す方法を考えていきたいと思います。