ワンランク上の感情ケア ~その24 「不安を誰かに打ち明ける」ことについて~
不安を打ち明ける、っていいことなの?
- 老後のことが心配。年金、貯金・・・
- 仕事の不安がいつまでも続く。
- 怒られそう、失敗しそうだと不安になってしまう。
- 焦燥感で何もてにつかない。
- どうしようもない不安を感じるのがストレスになる。
嫌われたかも。
怒られてしまうのではないか。
仕事がうまくいかないのではないか。
将来のことを考えて不安になってしまうことは誰にでもあります。
今日は不安への対処のうち「人に話してみること」について考えてみましょう。
不安への対処として
不安への対処方法として、①「その場で真意を確認してしまう」、②「確定していることを突き止める」という方法がありましたね。
①については、「説明が下手だったかも」と心配になってしまう前に「ご不明な点はありませんでしたか?」と聞いてしまえばよい、ということです。
②については、「失敗するかも」と不安ならば、「成功させるためにできること」「今ある不安要素」などを分析して、判明していることを探すことで効率的な対策を見つけていきます。
さらに、③「小さな事から進めていく」というものもあり、これはもっとも手軽。
いきなりすべての不安を取り除くのは不可能なので、「まずは5%だけ」「まずは5分だけ」と小さいところからスタートする方法です。
それぞれの方法については、過去の記事で詳しく紹介していますので「感情ケア」を参照してみてください。
それでは今回の「打ち明ける」ことについてです。
「打ち明ける」ことの目的とは
これは、不安を解消するため、というより、安定すること、ヒントを得ることの2つがあるでしょう。
誰かに話すことで、「受け止めてもらえた」という安心感を得ることができます。
また相手がアドバイスをくれることもあるでしょう。
そのアドバイスを受け止めれば、不安解消、将来の安全のためにできることも増えそうです。
誰かに「打ち明ける」必要性は意外と高い
また、困っている時、人はどうしてもネガティブになってしまいがちです。
困っていることにしか目が向きません。
これまでの経験をヒントにしようにも、失敗したことばかり思い返しさらに不安に。
うまくいく要因を探そうにも、問題から目を離せないため、ほかの手段が思いつかず。
視野が狭まって、よい経験からのヒントや、周囲にあるほかの成功要因や、頭を柔らかくすれば思いつくヒントなどが遠のいてしまいます。
誰かに話してしまうことで、その不安は自分だけのものではなくなるため、話してしまうだけで少し客観性が高まります。
結果、そのネガティブ・視野狭窄から抜け出せて、ヒントも得られる可能性まであるのです。
「まずは吐き出してみる」
一人でもやもやしていると、解決策はいつまでも見つからない・・・というパターンも。
誰かに話すことでその「不安でいる気持ち」を受け止めてもらえれば、モヤモヤが少し安心に変化します。
「事実、うまく行っていない。明日もっと悪化するかもしれない。とても不安だ」と、話してみることで、受け止めてもらえたという安心感を得て、
行動するパワーや、モチベーションが少しずつ高まっていくのです。
すべて話してしまうことにも不安を感じるかもしれませんが、「不安だという気持ち」だけでも誰かに受け止めてもらえれば、
視野が自然と広まっていくのです。