コミュニケーション「過去と未来、行けるならどっち?」/認知行動療法講座「困っていることを整理する」

コミュニケーションプログラム「過去と未来、行けるならどっち?」

火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。

働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。

雑談によってお互いのことを知っていくことで関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。

今回のテーマは「過去と未来、行けるならどっち?」

もしもタイムマシンがあって、過去か未来かどちらかに行くことができるとしたら、あなたはどうしますか?

今回の皆さんの意見はこちらになります!

  • 学生時代に失敗したことをやり直したい
  • 未来に行って、今の自分に足りていないことを知るための参考にしたい
  • 明日の天気を確実に知っておきたい
  • 人類の誕生など、はるか昔に会ったことを実際に見てみたい

認知行動療法講座

前回は、何かが起きたときにパッと浮かんでくる思考である「自動思考」について紹介しました。

今回は、問題リストを使った困っていることの整理についての話をしていきます。

困っていることを整理する

これから認知行動療法で問題を解決する方法を紹介していくのですが、その前にしておきたいことがあります。

それは、困っていることを整理して、いったい何が問題となっているのか、そしてそれを自分はどうしたいと思っているのかを整理しておくことです。

ストレスが溜まって苦しくなってくると、その苦しさに目が向くばかりで、そもそもどうして苦しいのか、ということが見えなくなっていってしまうことがあります。

ぼんやりと「なんだか苦しい」と思っていても問題は解決に向かっていきません。

苦しい理由が曖昧なままに自分や他人を責めてしまったり、過去にさかのぼって原因探しをし始めてしまったりしても、今起きている問題には何も影響しないのです。

現実をしっかりと見据え、今自分は何に困っているのか、それがどのような状態に変われば解決なのかを整理していきましょう。

問題は1つではなく、複数あることも多いと思います。

しかし、だからといって1度にいくつもの問題を解決しようとするのはおすすめできません。

辛い状態から早く抜け出したい一心で複雑に絡み合った問題を一挙に解決できる方法を探しても、実行するのが難しい方法ばかりでうまくはいかないのです。

無理に解決しようとするのではなく、問題を明確化することで、まず何から解決すべきなのか考えてみましょう。

問題リストを作成する

困っていることを整理するために役に立つのが「問題リスト」です。

問題リストの作り方は、いま自分が気になっていることを思いつくままに書き出すというだけです。

ここで書き出された問題を、以下の条件に当てはめることで、最初に解決を目指す問題を選ぶことができます。

 

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