就活SST「選択理論のまとめ」
目次
- 新聞読解「総人口、最多の42万人減」
- 就活SST
- 選択理論の10の原理
- (1)私たちがコントロールできる行動は唯一自分の行動だけである。
- (2)私たちが与えることができるもの、他の人から受け取るものはすべて情報である。その情報をどう処理するかは、それぞれの選択である。
- (3)長期に渡るすべての心理的問題は、人間関係の問題である。
- (4)問題のある人間関係は、常に私たちの現在の生活の一部である。
- (5)過去に起こった苦痛は私たちの現在に大きく関係しているが、この苦痛な過去に再び戻ることは、いま私たちがする必要のあること、すなわち現在の人間関係の改善には貢献できない。
- (6)私たちは、遺伝子に組み込まれた欲求、すなわち生存、愛と所属、力、自由、そして楽しみ。これら5つの欲求によって駆り立てられている。
- (7)私たちは、上質世界に入っているイメージ写真を満足させることによってのみ、こうした欲求を満たすことができる。
- (8)私たちが誕生して死を迎えるまでにできることはすべて、行為、思考、感情、身体反応、これらのうちいずれかの行動である。
- (9)すべての行動は、動詞、あるいは不定詞や動名詞によって表現され、最も認めやすい要素によって呼ばれる。
- (10)すべての行動は選択されたものであるが、私たちが直接コントロールできるのは行為と思考だけである。
- 選択理論の10の原理
新聞読解「総人口、最多の42万人減」
以下、記事の要約です。
新型コロナウィルス禍で日本の人口減少が加速している。
総務省がまとめた2020年の減少数は概算で42万人と過去最大だった19年の32万9千人を上回った。
少子高齢化による自然減少を補ってきた外国人の入国が7月までの前年同期比で6割も減少している。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- 人員不足を補うためにもリモート活用
- 出生率の低下が心配
- 外国人労働者が日本企業を支えている
- 出生率を上げる為補助金など手厚く
今後も子育てしやすい環境を整えて欲しいですね!!
就活SST
前回の就活SSTでは、「創造性」を利用することで行動を変えていく方法についてお話ししました。
今回は、ここまで話してきた選択理論についてのまとめを行っていきます。
選択理論の10の原理
選択理論には、「10の原理」と呼ばれるものがあります。
これを見ながら、ここまでの話を振り返ってみましょう。
(1)私たちがコントロールできる行動は唯一自分の行動だけである。
選択理論の基本とも言える考え方です。
人は自分自身で行動を”選択”しており、他者の行動は直接的にコントロールすることはできません。
(2)私たちが与えることができるもの、他の人から受け取るものはすべて情報である。その情報をどう処理するかは、それぞれの選択である。
コントロールできないとは言いましたが、他者に働きかけることは無駄なことである、などということはもちろんありません。
しかし、そこで与えるものはあくまで”情報”であり、それを踏まえてどのような選択をするかを決めるのは相手であるということは意識しておく必要があります。
(3)長期に渡るすべての心理的問題は、人間関係の問題である。
辛い気持ちになってしまう原因は様々ですが、時間で解決せず、長くに渡って苦しむ問題は、他者との関係が原因となるものばかりではないでしょうか。
(4)問題のある人間関係は、常に私たちの現在の生活の一部である。
これは、言い換えれば過去に目を向けることは問題の解決に影響しないということです。
(5)過去に起こった苦痛は私たちの現在に大きく関係しているが、この苦痛な過去に再び戻ることは、いま私たちがする必要のあること、すなわち現在の人間関係の改善には貢献できない。
再度繰り返さないための方法を探すために過去にあったことを参考にするのは良いですが、起きたことを悔やんでも過去が変わるわけではないため、この先どうしていくのかを考えていかなければなりません。
(6)私たちは、遺伝子に組み込まれた欲求、すなわち生存、愛と所属、力、自由、そして楽しみ。これら5つの欲求によって駆り立てられている。
我々が起こす行動は、すべてこれらの欲求のうち1つ以上を充足させることを目的としています。
(7)私たちは、上質世界に入っているイメージ写真を満足させることによってのみ、こうした欲求を満たすことができる。
欲求を満たすために手に入れるものや体験することは、人それぞれの経験から生まれるため、みなが違う上質世界を持っています。
(8)私たちが誕生して死を迎えるまでにできることはすべて、行為、思考、感情、身体反応、これらのうちいずれかの行動である。
人の行動は、手足を動かすなどの「行為」、頭の中で考える「思考」、嬉しい、悲しいと言った「感情」、心臓の鼓動や発汗などの「身体反応」のいずれかに分類されます。
(9)すべての行動は、動詞、あるいは不定詞や動名詞によって表現され、最も認めやすい要素によって呼ばれる。
わかりづらい表現ですが、日本語で言うのであれば、あらゆる行動は「~すること」の形で表現することで、それが選択の対象であると理解しやすくなります。
例えば「電話に出ること」「怒ること」「落ち込むこと」を、”選択している”というような表現をすることができます。
(10)すべての行動は選択されたものであるが、私たちが直接コントロールできるのは行為と思考だけである。
どのような問題があったとしても、どのような状況であったとしても、自分が直接意識してコントロールすることができるのは「動くこと」と「考えること」の2つだけです。
中々思うようにならない、モヤモヤしたままどうしようもないというときには、これら以外の何かに焦点を当てていないか、確認してみてください。