ワンランク上の感情ケア ~その25 不安なときの心構え~
どうしたら抜け出せる?不安な時にできること
- 老後のことが心配。年金、貯金・・・
- 仕事の不安がいつまでも続く。
- 怒られそう、失敗しそうだと不安になってしまう。
- 焦燥感で何もてにつかない。
- どうしようもない不安を感じるのがストレスになる。
嫌われたかも。
怒られてしまうのではないか。
仕事がうまくいかないのではないか。
こういった不安は常に私達のどこかにあるのではないでしょうか。
気づかないうちに期限が来てしまって、不安ではなく恐怖、後悔につながってしまうことも。
どうしたら不安から抜け出せるのでしょうか。
不安は「予期」です
もしかしたら傷ついてしまうかもしれない。
でも、もしかしたらそうじゃないかもしれない。
だが、対策はとっておくことのほうが良い。
わかりやすく言えば、この状態が不安です。
将来の不確定な結果について、不利益を被ってしまう可能性を考えています。
脳がその不利益の可能性を察知し、何か行動をしなさいよ、というアラートをだしている状態です。
脳というのは実に悲観的ですね。
しかし、その悲観があるから、私達は失敗を防ぐために行動ができるということでもあります。
そして脳は、とにかく行動をすれば、不安への対処をしたと感じます。
将来の危険が少し遠ざかった! と感じることができるのです。
悲観的な予期に対して、予防策をとることで、不安というのは少しずつ解消されていくものなのです。
不安がない人は失敗しやすい?成功しやすい?
勢いだけで発進できる人。
何にでも肯定的にチャレンジできる人。
楽観的で、なるようになると受け入れられる人。
羨ましいですね。
確かに勢いは大切なものですが、不安を振り切るために繕った勢いではいけません。
不安を受け入れ、とるべき対策はきちんととらないと、トラブルを招いてしまいます。
勢いだけのように見える人も、実は見えないところで準備をしていたりしますよ。
また、肯定的にとらえることで不安が減り、全力で取り組むことができるので失敗は減るでしょう。
結果引き寄せの法則、とも近いものです。
もちろんこの場合も、ポジティブに考えられるからこそ、対策をきちんと取れているということもあります。
なるようになる、というのは、未経験のものでもすべきこと・できることをした上で挑むからそう考えられるのです。
みんな不安がないわけではないのです。
ただし、不安があることで予防策を立てられるから、自信を持って、ポジティブに取り組めるのです。
自分が不安に直面しているときにできること
とはいえ実際不安に直面しているとき、ポジティブになることは難しいもの。
これまで不安への対処として様々な方法を紹介してきましたが、不安の渦中ではどれも手を付けにくい、ということもあるでしょう。
そんなとき、不安は予期であること、対策をとるべきだという脳からの司令だということ、これらを思い出してみてほしいと思います。
この悲観・不安があるから、私達は対処・対策ができるのです。
・いまは不安で何にも取り組む気力が沸かない。
・話せる人もいない。
・未来のことを悲観してしまって何も手に付かない。
そんなこともあるはずです。
しかし、その悲観や不安は、「将来不利益が起こるかもしれないから対策をしよう」という脳からの危険信号。
対策をとって進めば、問題なしとはいきませんが、どんなに悪くても被害を最小限に留められます。
対策でなくても、行動をすることで「対策をとったから少し未来が明るくなった」と感じられます。
放っておくと、どんなに小さな被害であったとしても、危険信号は大きくなるばかりです。
不安を感じている時は、小さなことから始めてみる、誰かに話してみる、明確にできることはないか分析してみる・・・
と言った方法がありましたね。
どの方法をとるにしても、覚えておくとよい心構えでしょう。