コミュニケーション「就労移行支援で追加して欲しい支援」/認知行動療法講座「コラム法で自動思考を見つける」

コミュニケーションプログラム「就労移行支援で追加して欲しい支援」

火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。

働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。

雑談によってお互いのことを知っていくことで関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。

今回のテーマは「就労移行支援で追加して欲しい支援」

リスタートでは、利用者さん個々に合わせたサポートを行うことができるよう、プログラムや支援の内容のブラッシュアップを繰り返しています。

今回は、プログラムの一環として、利用者さんの視点から今後追加して欲しいと思う支援を考えてもらいました。

今回の皆さんの意見はこちらになります!

  • 面接訓練や電話応対の訓練をより増やしてほしい
  • 他利用者との交流も兼ねた運動プログラムなど
  • 面接のロールプレイング

コロナウイルスの影響もあり、昨年はあまり外での運動や交流を中心とした活動が行えなかったのが残念ですが、今の状況でもできることから、利用者さんの希望に答えられるような支援内容を目指していきます!

認知行動療法講座

前回は、認知を見直すために今後挑戦していく「コラム法」の紹介をしました。

今回は、コラム法の最初の3つのコラムを用いて、自動思考を見つける方法について紹介します。

コラム法で自動思考を見つける

前回、コラム法の7つのコラムを紹介しました。

今回はその中から最初の3つのコラムを用いて、自動思考を見つけるところまでを紹介していきます。

第1のコラム:状況

第1のコラムには、気持ちが動揺したりつらくなったり不適切な行動をしたりしたときの状況を書き込みます。

これは、なるべく具体的に記入するようにすることが大切です。

自分に対して、以下のような5W1Hの質問を問いかけると書きやすくなります。

・「それはどこで起こったのか?」
・「そこには何があったのか?」
・「そこにはほかにどのような人がいたのか?」
・「そこで何が起こったのか?」
・「誰がどのようなことを言ったのか?」
・「それはどのような順序で進んでいったのか?」

第2のコラム:気分

第2のコラムには、そのときの気分や感情を書き込みます。

注意点としては、「気分」と「自動思考」をしっかりと分離することが挙げられます。

分けるためのコツとしては、文章ではなく、一単語で表現できる言葉を用いることです。

例として、「憂うつ」「不安」「怒り」「悲しい」「困惑」などが挙げられます。

また、第2のコラムでは、その気分がどれくらいの強さであったかをパーセンテージで記入します。

まったくそんな気分がない場合を0%、これ以上ないほど強い気分を100%として、どの程度の強さの気分であったかを書き込んでください。

複数の気分が混在していたら、それぞれについて強さを書き込みます。

第3のコラム:自動思考

第3のコラムには、第2のコラムに記入した気分(感情)を体験した瞬間の自動思考を記入します。

これまでの認知行動療法講座で紹介してきた通り、気分や感情が浮かんでくる時には、必ずその原因となった考え(自動思考)があります。

そのため、「このとき、こんな気持ちになったのはどんな風に考えたからだろう?」と分析してみることで、自分の持つ自動思考が見えてくるはずです。

 

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