ワークショップ「クリスマスシーズンにせんべい屋の売上を伸ばすには」
ワークショップは、意見に対して質問をすることにクローズアップした訓練になっています。
発表者の発表に対して他の利用者さんが質問をし、それに回答していくことで、意見を作るときに欠けていた視点を見つけたり、改善点を見つけていくことができます。
また、質問を考えながら他の人の発表を聴くこと自体も、話を聞くことや疑問点を確認することの練習になりますよ。
今回のテーマは「クリスマスシーズンにせんべい屋の売上を伸ばすには?」です。
利用者さんからは、以下のような意見がありました。
このテーマについての利用者さんの意見
- ケーキ屋と協力し、試供品などを置いてもらう
- 雪だるまに見立てた形や装飾にして、袋に顔を書いてパッケージする
- 店先に休憩できるイスとストーブを置き、せんべいを焼く香ばしい匂いで客を呼び込む
- クリスマスカラーのせんべいを作り、甘いのが苦手な層を狙う
今回は7名の利用者さんが参加していたのですが、見事に全員ばらばらのユニークな意見が出てきました!
自己分析講座
前回から、自分の特徴を長所と短所に分けて分析を進めています。
今回は、「対人面」における自分の特徴を考えてみましょう。
自分の特徴「対人面」
対人面について、前回と同じく「セールスポイント」と「苦手なこと」に分けて考えていきましょう。
セールスポイント
対人面のセールスポイントの例としては、「相手の考えを理解して行動できる」「初対面でも話題を引き出すことができる」といったものが挙げられます。
中々対人での強みをアピールするのは難しいかもしれませんが、対人コミュニケーションはどのような仕事であっても必要になるため、自信を持てるポイントがあればぜひ伝えてください!
苦手なこと
コミュニケーションにおける苦手な点と対処法のほか、オープン就労であれば必要な配慮なども考えてみましょう。
例として、「困っていることを自分から相手に伝えることが苦手」ということを伝えることを考えてみましょう。
この点をただ伝えるだけでは、「困っていることを伝えてもらえなければ、仕事が滞ってしまうのではないか」というように、悪印象のまま伝わってしまうかもしれません。
そこで、このような苦手なことを、どのようにして対処できるかを考えてみましょう。
自分でできる対処法としては、困ったことが起きたときには、話しやすいように文章にまとめる、といった方法が考えられます。
しかし、内容がまとまることで多少話しやすくなっても、やっぱり自分から言うことにはどうしても抵抗がある、という場合もあります。
配慮がもらえる就職先であれば、「毎日の仕事終わりに仕事の進捗を確認、相談させてほしい」といった配慮を頼んでみると良いかもしれません。
あるいは、口で言うのは抵抗があるが書面ならばできそうなので、「困っていることがあったら書面で見せるようにしたい」といった方法もあるでしょうか。
同じ障害名であったとしても、困る場面や困る理由は人によって違ってきます。
自分が働きやすい環境には何が必要なのか、相手にしっかりと伝わるような言い方を探していきましょう。