コミュニケーション「今後成し遂げたいことは?」/認知行動療法講座「自動思考をチェックする②」

コミュニケーションプログラム「今後成し遂げたいこと」

火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。

働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。

雑談によってお互いのことを知っていくことで関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。

今回のテーマは「今後成し遂げたいこと」

就職がゴールではありませんよね!?

就職=ゴールだと就職された後モチベーションが一気に下がってしまうかもしれません。

就職以外で何かやりたいことがあるとまた違うかもしれませんよね!

今回の皆さんの意見はこちらになります!

  • 趣味を追求し音ゲーなどマスタークラスになる
  • まだ見たことない文化遺産など見にいきたい
  • HP制作や資格にチャレンジしていきたい
  • 友人を増やして遊びたい

就職することも大事ですが長く続けることも大事ですよね!

長くお仕事を続けるためには何が重要なのか!?

モチベーションを維持し続けるためには!?

就職前に一度見つめ直してみるのも良いかもしれませんね。

認知行動療法講座

前回、自動思考に含まれる認知の歪みを見つけるためにサンプルを使って練習しました。

今回も引き続き、他のサンプルを用いて引き続き認知の歪みを見つける練習をしていきます。

自動思考をチェックする②

自動思考の中に含まれている特徴的な認知の歪みのうち当てはまるものをすべて探し、それが当てはまっているとする理由を書いてみましょう。

例2

状況:同僚と共に任されたプロジェクトにミスがあり、上司に指摘されてしまった。その翌日、同僚が飲みに誘われているのを見たが、自分は誘われていない。

自動思考①:私はまたミスをしてしまった。どうして私は何をやってもだめなんだろう。

この場合、当てはまる認知の歪みは「極端な一般化」です。

“また”ミスをしてしまったと考えているところから以前のミスを思い出しているようですが、例え以前にもミスをしていたとしても「何をやってだめ」である根拠にはなりません。

また、ひとつのことが気になって上手くいっていることには目が向かなくなる「心のフィルター」もありそうですね。

ミスをした場面ばかりが思い出され、うまくいっている間のことが意識から抜け落ちてしまっている状態であると考えられます。

自動思考②:同僚は上司に飲みに誘われたのに自分は誘われていない。自分は上司に嫌われてしまったのだ。

この自動思考に当てはまる認知の歪みは「⑤結論の飛躍」のうち「心の読みすぎ」です。

飲みに誘われていないことで上司に嫌われてしまったと考えていますが、”上司がどう考えているか”については上司自身にしかわからず、推測に過ぎません。

また、飲みに誘われていないのは自分のせいだと考えていることから、「自己関連付け」も含まれていそうです。

実際には、特定の繋がりがあるメンバーだけで飲みに行く企画がされており、自分がその中に含まれていなかっただけかもしれません。

必ずしも、自分に原因があって誘われなかったとは限らないのです。

自動思考③:同僚もミスをしていたが、大したものではなかった。しかし、自分は重大なミスを犯してしまった。自分は役に立たない人間なんだ。

まず、ミスをしたことで自分を役に立たない人間と評価してしまっていますが、ここには「白黒思考」と「レッテル貼り」が含まれていそうですね。

ミスをした=役に立たないというのは、一つミスがあったならもうダメだという”完璧主義”な考え方であり、それによって自分に対して”役立たず”というレッテルを貼ってしまっています。

また、同僚と一緒に任されて進めていたにも拘らず、同僚のミスは小さなもので、自分のミスは重大であると捉えているのは、「過大評価・過小評価」によって現実的なミスの大きさと受け取り方がずれてしまっているかもしれません。

 

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