コミュニケーション「若者がまず勉強するのは「IT」?「英語」?「お金」?」/認知行動療法講座「5つのコラム」
コミュニケーションプログラム「若者がまず勉強するのは「IT」?「英語」?「お金」?」
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていくことで関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「若者は「IT」、「英語」、「お金」のどれから勉強するべきか?」です。
これからの働き方において「IT」や「英語」は重要になりますし、「お金」のことも学校では学ばない大事なことがたくさんありますよね。
果たして、優先して学ぶ必要があるのはどれになるのでしょうか。
今回の皆さんの意見はこちらになります!
- 企業のグローバル化が進んでいくため、就職でも役立つ「英語」
- 生きていく上で必要不可欠であり、一生付き合っていくことになる「お金」
- 今後重要性が増していくため、幼い頃から身に着けたい「IT」
様々な視点から意見が出てきました!
何を重要視するかによっても変わってくるので、価値観が見えてきますね!
認知行動療法講座
前回、前々回とサンプルを用いて認知の歪みを見つける練習を行いました。
今回は、5つのコラムについて紹介していきます。
5つのコラム
3つのコラムを使って自動思考を探し、そこに含まれる認知の歪みをチェックしたら、次は5つのコラムで自動思考に挑戦していきます。
第4のコラムで自動思考を裏付ける事実(根拠)を、第5のコラムで自動思考と矛盾する現実(反証)を、それぞれ探してみましょう。
第4のコラム:根拠
第4のコラムには、自動思考を裏付ける事実を書き出します。
ここではあくまでも事実だけを書き出すようにして、相手の心の中を読むような勝手な思い込みや事実の解釈は避けるようにします。
ここで事実と自動思考が入り混じらないようにするためには、第1のコラムで具体的に状況を記入しておくことが大事になります。
第5のコラム:反証
第5のコラムには、自動思考と矛盾する事実を探して書き出します。
反証を考えるための方法には、様々な方法があります。
今回紹介するのは、次のように自分に語りかけるというものです。
・ほかの人が同じような考え方をしていたら、あなたはどのように言ってあげるでしょう?
他者に対してはしっかりと思い込みと事実を分けて考えられるのに、自分に対してだけ厳しく責めるような考え方をしてしまっている場合があります。
そこで、自分ではなく、友人や家族が今の自分と同じ状況で、同じように考えてネガティブな感情に苛まれている状況を想像してみてください。
その状態で相手にかける言葉を自分に対してもかけることで、反証を見つけることができます。
・あなたがそのように考えているのをあなたの親しい人が知ったら、その人はどのように言うでしょう?
1つ前の方法が自分が他者にかける言葉を想像するものであるのに対し、こちらは他者の考え方をトレースするという方法です。
仲の良い人や信頼している人をイメージして、その人が今の自分にかけるとしたらどんな言葉か、想像してみてください。
他者の考え方を想像することで、今の自分とは別の考え方が生まれ、思い込みから離れることができるようになります。
・5年後、10年後に同じ体験をしたとすれば、どのように考えるでしょうか?
考え方は、タイミングや周囲の環境によっても変わるものです。
今現在の自分にとってはネガティブな思い込みしか浮かばなかったとしても、別の時、別の場所であれば、考え方が変わるかもしれません。
同じ経験をしたのが5年後や10年後の自分であればどうかと想像してみることで反証が見つかることもあるでしょう。
・これまでに同じような体験をしたことはありませんか?
もしあったとすれば、そのときにはどのような結果になったでしょう?
そのときの体験で、いま応用可能なものはないでしょうか?
過去を振り返ることは、ネガティブな予測を打ち破るために役に立ちます。
今自分が苦しんでいる状況は、初めて体験するものでしょうか。
過去を振り返ってみると、まったく同じ状況ではないにしろ、参考になるような近しい経験が思い出されることも少なくありません。
それであれば、その時に起きたことを振り返ることで、想像していたのとは違う可能性に思い当たるかもしれません。