傷つきやすい、イライラしやすい。。。原因を知って適切な対応を!
目次
自己肯定感と心理学その1 些細な事が気になる! どうしたらいい?
こんなお悩みありませんか?
- 些細な事でもイライラにつながる。
- 不快にさせるつもりはなかったのに、機嫌を悪くしてしまった。
- 相手の何気ない一言が気になることがある。
- 自分の話題に興味をもってもらえない。コミュニケーションが苦手だと感じる。
きっと誰にでもこういった経験は、少なからずあるものだと思います。
いやなことが続いていれば些細な事でも気になって、ついかっとなってしまいがち。
ただ、いやなことが続いているわけでもないのに、いつもいやな気分だ、という人もいます。
それは実は、自分の中で気にしている問題が多いから、ということでもあるのです。
悩み事が多いほどデリケート
あの人のほうが背が高い。
あの人のほうが、学校から家が近い。
あの家のほうが立派に見える。
隣の人より服装がみじめに見える。
こういった些細な事をたくさん気にするほど、ピリピリしやすく、怒る、もしくは傷つきやすくなってしまうものでもあります。
自分の外見に満足がいっていなければ、他人の容姿と比較して「あの人はいい」「それに比べて自分は」と自己評価を下げてしまうでしょう。
そのことが、さらに自分の外見への満足度や自分に対する好感度が下がっていきます。
誰かに直接言われたわけではないのに、自分で自分の評価を下げ、どんどん自分を嫌いになっていってしまいますね。
そして自分を嫌いになればなるほど、些細な事でも気になるようになって、さらに自己評価も下がっていく・・・
負のループです。どうしたらよいのでしょうか?
すべては自己肯定感による
逆に、小さなことなんて全く気にならない! 不愉快な気分になることもほとんどない!という人もいます。
違いは、その人の自己肯定感です。
自己肯定感というのは、自分のことを自分で認めてあげる力のこと。
頑張ったなと感じたら、誰かに「頑張った」と言ってもらう必要はなくて、自分で「自分は頑張った!」と思えます。
失敗したなというときも、誰かに「大丈夫だよ」と言ってもらわずとも、自分から「次こそは!」と向かっていくことができます。
決して、考えなし、ナルシストで破天荒というわけではありません。
誰かに自分を評価してもらわなくてもいい、ということです。
一方で自己肯定感が低いと、自分で自分を認めてあげることができず、周りから見たら頑張っているのに「自分なんて」と考え込んでしまいます。
誰かに「頑張っているね」「素敵だね」と言ってもらうことでしか満足できません。
自分に対する価値観のものさしが、他人基準なのです。
だからつい誰かと比べてしまったり、つい誰かの視線を意識してしまったりします。
そうすると、自分との優劣を比較したり、結果小さなことでも気になってピリピリしやすくなったり、ということが起きてきます。
自分を認めてあげられないから、傷つきやすい
先ほど述べたように、自己肯定感が低いと、つい周りと比べてしまいます。
自分の弱点を見つけ、これではだめだと考えますが、本来であれば弱点も含めて自分。
しかし自己肯定感が低いため、それを認めてあげる、許してあげることができません。
だから、些細な事でも誰かと比較して、自分が劣っていると感じると傷ついていってしまいます。
コンプレックス、という表現であればわかりやすいでしょう。
話すのが苦手、という意識がある人は、自己肯定感が低ければ、会話についての話題だけでその場から逃げてしまいたくなることもあります。
自分の学歴・会社に満足していない人は、勉強について、学校について、仕事内容についての話題にも苦手意識を持ってしまいがちです。
中には苦手な話題、苦手な相手に対してキレてしまう、ピリピリしてしまう、ということもあるでしょう。
自己肯定感が高ければあまり抵抗なく話題に入っていけるものなので、「なぜ怒っているんだろう?」と感じてしまうでしょう。
こう見ていくと「ゆがんでいるのでは?」「こじらせているということ?」という評価をしてしまいがちですね。
確かに認識・捉え方のクセではありますが、そんなクセを持っている人でも、辛い思いをせずによくなる方法があります。
もし自分がそうだと気づいたら
もし自分にそういったゆがみ、捉え方・考え方のクセがあると感じていても大丈夫です。
相手がどういう意図で発言したのか、考えてみましょう。
たとえば、”身長”に関する話題だったとしましょう。
誰かと比べてしまいやすい人や、自己肯定感の低い人であれば、自分のことを「周りよりも身長が低い、不十分だ」と比べて、自分を卑下したり身長に関する話題を避けたいと考えるでしょう。
しかし、その話題に関して発言している人は、そうして気にしている人のことについて発言しているわけではないでしょう。
身長を気にしている人、高い人、低い人のことを考えて話題にしているのではなく、自分にとって身長はたいした問題ではないと考えているから話題にしているのです。
容姿だけでなく、性格、金銭などどの話題についても一緒です。
話している当人たちにとっては、その段階で最大の懸念事項にはなっていないのです。
言ってしまえば、誰もあなたを傷つけようとしてその話題を出しているわけではない、ということです。
どうでしょうか。
このことに気がついただけでも、「小さなことを気にしていたんだな」とか「あまり気にしなくてもいいのかな」と思えるのではないでしょうか。
神経質な人、過敏な傾向が危険な場合
自己肯定感が低いため、誰かと比べてしまいやすくなったり、自分を責めてしまいやすくなったり。
誰かと比べてしまうこと、繊細になってしまうこと、(他人にとってはどうでもいいことなのに)過敏に反応してしまうこと。。。
これらは自分を自分で認めてあげることができないために起こっていることでした。
誰かが話している内容が、自分のコンプレックスな点であれば、その話題に関してセンシティブになったり、イライラしたりするでしょう。
「神経質」と言い換えてもよいかもしれません。
注意しておきたいのは、神経質な人は、他人にとってどうでもいいことなのに繊細に気にしているということ。
周囲の数名は”身長”に関してどうでもいいと思っているのに、神経質な人だけが過敏に反応します。
ここで、もし神経質な人が「自分は身長が高いのが自慢だ」と思っていたとしても、周囲の人にとっては”身長”は高かろうが低かろうがさして大きな問題ではないため、関心を持ってもらいにくいでしょう。
必ずそうであるということではありませんが、「自分の話題に関心を持ってもらえないことが多い」というように感じてしまうことがあるのであれば、それは自分が気にしすぎているからなのかもしれません。
他人は、あなたが思うほど、あらゆる話題に対して敏感であるわけではないのです。