聴き上手を目指そう!
聴き上手は信頼される
われわれ人間は、家族や会社、近所の人たちなど、様々な集団の中で役割を持ち、お互いに影響し合いながら助け合って生きています。
集団生活の中では、誰もが”誰かに支えて欲しい”という欲求を持っています。
これは言い換えれば、「自分のことを理解して欲しい」「自分に関心を向けて欲しい」という欲求です。
では、この欲求を満たしてくれるのは、どのような人でしょうか。
結論から言ってしまえば、「話をよく聴いてくれる人」こそが、これに当てはまります。
人は、自分の話を聞いてもらえることによって「自分のことを理解してもらえた」「自分に関心を向けてもらえた」と感じるのです。
もちろん、話し上手な人も魅力的ですが、それ以上に聞き上手な人は良い印象を持たれ、信頼関係に繋がります。
対人関係がうまくいかないという人は、ぜひ話の”聴き方”を見直してみてください!
気を付けよう!NGな話の聴き方
以下のような話の聴き方は、相手にネガティブな印象を与えてしまいます。
思い当たることがあれば、意識してやめるようにしていきましょう。
・ほとんどの話を否定する
例)「そんなこと言ったってさ~」
最初に伝えた通り、人は「自分を理解してくれる」「関心を持ってくれる」ことを求めています。
話を否定するというのは、相手の話を受け入れないという意志表示です。
もちろん、時には別の意見を持っていることもあるでしょう。
その場合であっても、否定するのではなく、相手の言い分を受け止めた上で自分の意見を伝えることが重要です。
・話を奪ってしまう
例)「あ~、知ってる それって・・・」
これもまた、相手の話を受け止められていません。
自分が話している時間=相手に理解してもらう、関心を持ってもらう時間は心地良いものです。
それを途中で奪われることになるわけですから、途中で止められてしまった側は面白くありませんよね。
・相手の感情に鈍感
例)「そんなの、どうってことないって!」
落ち込み、イライラ、不安など、自分が感じている感情を流されてしまうのは悲しいものです。
これもやはり、「この人は自分のことをわかってくれないんだな」といったイメージに繋がってしまうでしょう。
相手の気持ちに寄り添い、共感してあげてください。
・話に関心がなさそうに見える
例)「ふーん・・・」
関心のある話題、ない話題というのは当然誰にでもありますし、関心がない話題を聴くことは苦痛に感じるものです。
しかし、だからといってそれを表に出してしまっては、相手はがっかりしてしまいます。
例え関心がない話題であっても、相手の話が一度終わるまではあいづちを打ちながらしっかりと聴くこと大切です。
・決めつける
例)「そんなの、○○に決まっているじゃないか」
例え善意で「教えてあげた」としても、相手からすれば自分の考えや意見を否定されたのと変わらないことは良くあります。
話を聞いて、自分の中で「こういうことに違いない」と感じたとしても、それを押し付けてしまえばネガティブな印象に繋がります。
相手の話を最後まで聴き、相手の考えについても理解した上で、「自分の意見」として伝えるようにしましょう。
・結論を急ぎたがる
例)「要するに、○○ってことだろ」
相手の話が長引いたり、結論が出ないままに続いていくと、だんだんイライラしてきてしまうかもしれません。
しかし、だからといってその結論を想像して先に言ってしまうのは良くありません。
「言いたかったことと違うのに・・・」とがっかりさせてしまうことにもなりますし、急かされていると感じられると嫌な気持ちがするものです。