ワークショップ「ルールを変えた新しいスポーツ」/自己分析「新しいスキーマを見つける」

ワークショップ「ルールを変えた新しいスポーツ」

ワークショップは、意見に対して質問をすることにクローズアップした訓練になっています。

発表者の発表に対して他の利用者さんが質問をし、それに回答していくことで、意見を作るときに欠けていた視点を見つけたり、改善点を見つけていくことができます。

また、質問を考えながら他の人の発表を聴くこと自体も、話を聞くことや疑問点を確認することの練習になりますよ。

今回のテーマは「ルールを変えた新しいスポーツ」です。

みなさんはどんなスポーツが好きですか?

スポーツは世界中で生まれてきており、様々な種類があります。

今回は、そんなスポーツを新しく作ってみる、というテーマになっています。

完全に新しく作るというのは難しいので、既存のスポーツをアレンジして、新しいスポーツを作ることを目指しますよ!

利用者さんからは、以下のような意見がありました。

このテーマについての利用者さんの意見

  • サッカーにラグビーのルールを組み合わせる
  • バスケットボールにより高いポイントを狙える高い位置のゴールを追加する
  • 自転車を使った悪路のレース
  • 円形のコートで行うドッジボール

長い歴史のあるスポーツたちは、中々ルールを変更するのが難しいですね。

どんな人に向けたスポーツなのか対象を限定するなどして、それに合わせたルールを提示できると、説得力のある良い意見になりますよ!

自己分析講座

前回は、「自分を認める」ことと「自分を褒める」ことについて話しました。

今回は、「スキーマ」についての話をしていきます。

新しいスキーマを見つける

ここまでの自己分析講座で自分の根本的な考え方(スキーマ)を探してきました。

自分で自分を苦しめる原因となっているスキーマの対抗策は、スキーマを無くすことではなく、新しいスキーマを作って書き換えていくことです。

新しいスキーマを作るために、元々のスキーマについて以下の点に注目して考えてみてください。


① 「非現実的な部分」や「明確な基準がない決めつけ」が含まれていないか
② 過去の経験の中にスキーマと矛盾することはないか
③ そのスキーマが持つメリットは何か? デメリットは何か?

元々のスキーマの中で、①、②が当てはまる部分を現実的で矛盾のない考えに変更し、メリットはできるだけそのままにデメリットをなくしたものが、新しいスキーマとなります。

例:「人はみんな私を攻撃し、虐待してくる」
② 攻撃してこない人もいた。
③ メリット:自分の身を守ることができる。 
デメリット:誰のことも信用できない

過去の人間関係で起きてしまった失敗などから、人を信じられなくなってしまった人のスキーマです。

しかし、過去の経験との矛盾を探してみると、自分のことを攻撃してこない人もいたことに気が付きました。

これは、「みんな私を攻撃する」というスキーマとは矛盾しています。

このスキーマを持つメリットは、人と深くかかわることを避け、自分を守ることができることであると考えられます。

一方で、誰も信用できないため、自分が困っているときに誰かに頼ることができないというデメリットがあります。

そこで、このような新しいスキーマを提案します。

新しいスキーマ:時には自分を攻撃してくる人もいるかもしれず、誰にでも心を開くことは難しいが、信頼できる人もおり、人を頼るのは悪いことではない。

自分の身を守るため、誰にでも心を開くということは難しいかもしれません。

しかし、すべての人を拒絶するのではなく、親しい人、信頼できる人を見つけることができれば、ずっと生きやすくなるのではないでしょうか。

 

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