コミュニケーション「ゴミが落ちていたら」/認知行動療法講座「認知の歪みを用いて反証を作る」

コミュニケーションプログラム「ゴミが落ちていたら」

火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。

働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。

雑談によってお互いのことを知っていくことで関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。

今回のテーマは「ゴミが落ちていたらどうするか」です。

今回の皆さんの意見はこちらになります!

  • 片手で持てるくらいであれば捨てる
  • 屋内でゴミ箱があるようであれば捨てるが、屋外では拾わない
  • コロナウィルス化では感染の恐れがあるので拾えない
  • 落とし物と考えられるものであれば届ける

屋内であれば拾うという人が多い一方、屋外ではごみを捨てられる場所がなくなってきていることから捨てないという意見がほとんどでした。

また、以前は拾うようにしていても、コロナ禍の今はなかなか難しいですね・・・。

認知行動療法講座

前回は、5つのコラムについての説明を行いました。

今回は、認知の歪みを用いて反証を探す方法について説明をしました。

認知の歪みから反証を探す

前回、根拠と反証を探すための方法を紹介しました。

今回は、前回紹介したのとは別の方法として、認知の歪みを用いて反証を作る方法について説明していきます。

それぞれの認知の歪みごとに、どのように考えれば反証を見つけることができるのか、紹介していきます。

1.白黒思考

・数値化し、グレーゾーンを見つける。
「全か無か」「成功か失敗か」など2つに分かれている自動思考を、0%~100%の間で数値化する。

・減点方式ではなく、加点方式で考える。
理想とする100%成功した状態から減点していくのではなく、何もできていない0の状態から加点していく。

2.極端な一般化

・例外を見つける。
極端な一般化には、「絶対」「みんな」「いつも」といったワードや、それに類するものが含まれている。
これらのワードと矛盾する例外を探し出す。

3. 心のフィルター

・良かったこと、上手くいったことを探す。
あったはずの良いことが見えなくなってしまっているので、見逃しているプラスのポイントがないかを探す。

・メリットとデメリットを考える。
デメリットにしか目が行っていないので、そのことによるメリットはないのかを探す。

4. マイナス化思考

・良いことは良いことであると受け入れる。
プラスに繋がる捉え方を自分で否定してしまっているのをやめ、素直に受け取る。

5. 結論の飛躍

・事実ではなく、可能性の一つであると考える。
他者の考えやこれから先の未来を証明できる根拠は存在しないと考える。

6. 過大評価・過小評価

・数値化するなどして客観的に評価する。
自分のうまくいったポイントを見逃したり、他者の良い面しか評価していなかったりしないか客観的に考える。

7. 情緒的な理由付け

・他の可能性や選択肢を考える。
感情的になっていると一つの可能性しか見えなくなるので、別の可能性はないか、周囲を取り巻く事実に目を向ける。

8. べき思考

・「べき」に反論する。
「誰がそう決めた?」「必ず従わなければいけないのか?」「従わなければどうなる?」と自分に問いかけてみる。

9. レッテル貼り

・レッテル以外の部分に目を向ける。
レッテルを貼ると、そのレッテルに沿った部分にしか目が向かなくなる。
レッテルにそぐわない部分に目を向け、一面的にしか見ていないことを自覚する。

・レッテルは自分が作った思い込みであると考える。
性格や性質といったものは、自分でそういうものだと思い込み、その通りに行動しているに過ぎない。

10. 自己関連付け

・自分の弁護
自分を弁護士に見立て、もう一人の自分を被告人に見立てて弁護する。

・選択肢を増やす
自分のせいじゃなかったとしたら、どんな可能性があるのかを考えてみる。

 

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