ビジネス実務マナーチェック!…25
「ビジネスマナー」は、社会人が企業で働くうえで必要とされるマナーの総称。
相手に対して「不快な思いをさせない」「迷惑をかけない」ために必要不可欠なビジネスマナー。
あなたはどのくらい知っていますか?
リス太くんと一緒に「ビジネス実務マナーチェック!」で問題を解きながら、ビジネスマナーを身に着けていきましょう!
ケース① 電話での言葉づかい
先輩から注意されちゃったよ。
どこがおかしかったのかなぁ?
次は、K君が取引先の人との電話で言った内容です。
下線部分の言葉づかいが不適当と思われるものをひとつ選びましょう。
- 「ただいま、お時間よろしいでしょうか。」
- 「お送りいただいた資料を」
- 「部内で 拝見いたしました。」
- 「………その件につきましては、いますぐには お答えいたしかねませんので、」
- 「あらためて ご連絡させていただきます。」
ケース② ●職の用語と意味
K君は、「職」がつく用語と、その意味を調べました。
次の中から、不適当なものをひとつ選びましょう。
- 転職 = 他の職に変わること。
- 転職 = 他の職に変わること。
- 免職 = 解雇をまぬがれて職にとどまること。
- 復職 = 一度離れた職に再び戻ること。
- 辞職 = 今まで就いていた職を自分から辞めること。
ケース③ 福利厚生ってなんだろう?
その時、友人が「うちの会社は福利厚生が充実しているんだ」って自慢されたんだ。
ボク、実は「福利厚生」の意味がボンヤリとしか分からなくて、適当に笑ってごまかしちゃったんだけど…。
これも「福利厚生」なの?
K君は、久しぶりに会った友人から「私の会社は福利厚生が充実している」と自慢されました。
次の自慢の中から、不適当なものをひとつ選びましょう。
- 歌舞伎鑑賞や音楽会など、従業員の家族も招待するイベントが開催される。
- 社員食堂のメニューが豊富で、しかも値段の半分を会社が補助してくれる。
- 社員専用の託児施設が併設されていて、女性にとって働きやすい環境である。
- 30歳以上の社員には、人間ドッグを推奨していて、2万円を上限として費用を負担してくれる。
- 30歳以上の社員には、人間ドッグを推奨していて、2万円を上限として費用を負担してくれる。
回答・解説
「いたしかねません」が不適当。この場合は、「(答えることが)できない」と言うのだから、「いたしかねます」が適当な言い方になります。「いたす(『する』の謙譲語)」と、「かねる(『できない』の婉曲表現)」で成り立っている言葉です。
「免職」とは、職(特に公務員の職など)を辞めさせることなので、意味としては真逆になり、【C】が不適当ということになります。
A.歌舞伎鑑賞や音楽会など、従業員の家族も招待するイベントが開催される。:YES
社員やその家族の満足度向上のために、イベント招待などのサービスを提供することも、福利厚生に含まれます。このような会社独自の福利厚生制度を「法定外福利厚生」といい、その内容は会社によって異なります。
B.社員食堂のメニューが豊富で、しかも値段の半分を会社が補助してくれる。:YES
社員食堂を設けて、社員の食事代を無料、もしくは一部負担してくれたりする制度は、「法定外福利厚生」といい、会社が独自に定めた福利厚生制度に含まれます。
C.社員専用の託児施設が併設されていて、女性にとって働きやすい環境である。:YES
託児施設は、「法定外福利厚生」という会社独自に定めた福利厚生制度に含まれます。女性社員のみならず、男性社員も働きやすい環境をサポートすることも福利厚生ひとつとなります。
D.30歳以上の社員には、人間ドッグを推奨していて、2万円を上限として費用を負担してくれる。:YES
社員が安心して仕事ができるように健康面をサポートすることも、福利厚生に含まれます。何歳以上、上限費用などの細かい規定は、会社独自に設定されていることがほとんどです。
E.給料やボーナスは、能力給が手厚く加算されるので働きがいがある。:NG
福利厚生とは社員やその家族の生活向上のための施策のこと。給料やボーナス、能力給は賃金のこと。福利厚生とは別のものなので、能力給が手厚いことを挙げるのは不適当ということになります。
よって、【E】が不適当